9人のドS〇〇達…【28】

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知「じゃ、また明日ね。」

あ「うん。」








皆への結構多めなお土産を抱えたまま、侑李は背を向けた。

なんか申し訳ないな…(笑)








あ「ゆーりっ。」

知「ん?」

あ「旅行 凄く楽しかったよ…!」

知「＿＿うん、僕も楽しかった。」









可愛らしい笑顔で、そう返してくれた。

本当に、心の底から" 侑李と行けて良かった "って思ってるからね。






旅行中、何回も聞かれたから。

" 僕と行けて楽しかった? "
" やっぱ涼介のが良かったよね "

って、少し寂しそうな顔で聞いてきてた。





そんな事ないよ、唯一 敬語も使わないし

なんなら1番 一緒にいて心が休まる侑李だから、こんなに楽しめたんだよ。








侑李が見えなくなってから、ｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗り込んで部屋に向かった。








あ「ふぅ…。」









楽しかったけど、でも本当に疲れた…。
新幹線で寝たけど、体痛くて寝たに入らないし…。









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ﾎﾟｰﾝ＿＿








あ「…あ。」

菅田「あ、どうも。」








久しぶりに顔を合わせた気がする菅田さん。

ぺこりと頭を下げると、下げ返してくれた。








菅田「旅行ですか?」

あ「はい、熱海に行ってきました。」

菅田「温泉ですかー、良いですね。」








ちょっとだけ会話を交わし、これからﾊﾞｲﾄらしい菅田さんは去っていった。








ｶﾞﾁｬ＿＿＿＿ｶﾞｯｯ＿!








あ「きゃあ…!!」

涼「おかえり。」








ﾄﾞｱを閉める途中で、何かが挟まる音と感触がしたから。

驚いて振り返ったら、涼介君が顔を出してた。




靴を挟めて、ﾄﾞｱが閉まるのを妨害したらしい。









あ「…どうして普通に来れないんですか。」








ﾍﾞﾗﾝﾀﾞの窓からだったり、奇想天外な行動しかしてない。








涼「部屋ん中で待ってるよりはﾏｼだろ?」

あ「何にせよ心臓に悪いです。」









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涼「楽しかった?」

あ「すごく。」

涼「飯美味かった?」

あ「やばかったです。」








やばいって何だよって笑いながら、ｿﾌｧｰに座り込む涼介君。

旅行の荷物をほどいてる時に気付いた。

ただ単に自分が食べたくて買ってたお菓子の箱。








あ「食べますか?」

涼「なにこれ、自分用?(笑)」

あ「…思ったんですけど、なんで私がこっちに来るの分かったんですか?」







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