【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ45)

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｢(────────ダメだ、Aが不足してる)｣

｢サボくん！集中！｣

机に頭を押し付けたら、コアラにそう怒られた。

夕方、今日も書類仕事に追われている一日。

しかも、珍しく今日は、Aが休みをとった。

俺に黙って。俺に内緒で。

｢(やっぱり過呼吸になるまでしたのがいけなかったのか？それに、最近怒りっぽいもんな。それもまぁ、俺のせいだとは薄々感じているが…)｣

今朝の会話を思い出す。

『おはようA…って、なんだ、それ。なんでそんな可愛い格好をしてるんだ？』

『……今日、休み取ったんで』

『は？』

『2日分のノルマを昨日終わらせたんで』

『それで、行くのか？俺は仕事なのに？』

『あのですねぇ…最近人目をはばからずスキンシップしすぎなんですよ。デートなんかにしたら、それすら邪魔されるほどくっついてくるでしょう。たまたま一日で帰って来れる船があるので、今日は1人で買い物に行ってきます』

『コアラ！俺も行ってくる！』

『ダメに決まってるでしょ！Aはちゃんと申請してるの！』

以上が、今朝の会話だ。

なんで恋人なのに、恋人に引っ付いて怒られるのか。

昨日の今頃はすぐそこにいたAも、今は居ない。

｢はぁ…｣

｢夜までには終わらせなよ。Aもその頃には帰るって言ってたんだし｣

｢やる気が出ねぇ｣

｢Aを見習って！｣

そんな事を何度も繰り返しながら、何とか仕事を進めていく。あいつは基本出来ないことが無いから、こういった書類仕事も俺より早く終わらせる。

いっその事、俺の仕事も押し付けて出かけられないようにすれば良かったと後悔した。