【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ38)

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船に戻ると、総長はコアラさんに呼ばれてどこかへ行ってしまった。着いていこうか悩んだが、そんなに補佐を頑張らなくてもいいだろうと部屋に戻ろうとする。

ふと、視界の端に、紙を持ったままうろうろとしている男性を見つけた。

何やらブツブツと呟いて、首を傾げている。

こういうのを見ると、私は本当に突っかかってしまう質だ。

「どうされましたか？」

「えっ！あ、Aさん、ですよね？」

「はい。何かトラブルがあったのかと思いまして」

「あ…実は」

話を聞いたところ、報告書に不自然な箇所があるとのこと。

「聞いた話ではここの部分、武器庫の数は23だったのですが、提出されたこれには17としか書かれていなくて」

「…なんでですかね？」

「僕にもさっぱり…ですが、考えられる最悪の事態としては、17ではなく23であった場合、制圧できなかった 6つの武器庫が…」

2人で背筋を凍らせた。どういったことを引き起こすのかは容易に想像出来る。

｢これを書かれた方は一体どなたですか？｣

｢そう！そこなんですよ。分からないんです、誰がいつ書いたのか、何も｣

そんな馬鹿な、と思い、名前を記入されてないか確認する。しかし、普通ならそこにあるはずの記名は無い。

｢…という事は、革命軍の中に内通者がいる可能性があるってことですか…？｣

｢はい…僕も信じたくはないですが…とにかく上に伝えなくては｣

ダラダラと流れる冷や汗。まさかこんなことに突っかかっていたとは思いもしなかった。

2人で1つの紙をじっくりと見る。端から端まで、しっかり。

｢あの、貴方に提出された書類、見てもいいですか？｣

試しにそう聞いてみた。その人は二つ返事で承諾してくれた。