【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ4)

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コアラも医務室を去る直前に、俺は聞いた。

「なぁ、Aって何者なんだ？」

「A？なあに？気になるの？」

いたずらっぽく笑って質問返しをするコアラ。

「そういうのじゃない。顔もよく見えなかったから、どういうやつなのかだけ聞きたかったんだ」

なるほどね、なんて言って、コアラは続けた。

「Aはね、革命軍には新入りだけど、すっごく優秀なの。新入りの中じゃ、今1番期待されてるんじゃないかな。何してもそつなくこなすから」

「でも、俺のところには1つもそんな情報入ってこなかったぞ？」

「まぁ、サボくん直ぐに実戦に行っちゃうし。つい最近までAも任務に出向いてたから不在だったし」

「任務？」

「潜入捜査だよ。Aはね、つい最近まで故郷の王族の所に潜入してたの。その国は、ほら、覚えてるかな。人身/売買の計画をしてた…」

「あぁ、覚えてる」

「良かった。それにいち早く気づいたのがAなの。当時はまだ兵士の立場だったけど、すぐ革命軍に加入。そのままトントン拍子で潜入捜査員として解決していったんだ」

なんとも信じ難い功績だ。思っていたより優秀らしい。

「じゃあ一緒に仕事する日も近いかもな」

「だといいね。と言うか、サボくんお礼した？付きっきりで看病してくれてたっぽいけどあの子」

「あっ」