【ONEPIECE】発熱【サボ】 (ページ13)

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「A、これも頼む」

「はい」

それから、私は総長の部屋に入り浸るかのようにそこで仕事をするようになった。

あの日、すぐさま用意が進められ、総長と一緒に筆やら紙やらを運んでいけば、もう仕事の出来る環境が整っていたのだ。

私自身、余程うるさい環境でなければ仕事はどこでも出来るため、別に総長の部屋でも構わないのだが、逆に総長はこんな赤の他人が自室にいて気にならないのだろうか。

コアラさんは、「Aのおかげで仕事のスピードが段違いだよ！」と嬉しそうにしていた。

「(大事だと思った箇所は総長に確認を取ればいいし、楽でいいなこの仕事。NO.2と直で連携がとれるって素晴らしい)」

「…疲れた。そろそろ休憩にしねぇか？」

「早くないですか」

総長がそんなことを言い出して、思わず突っ込む。勿論手は止めずにだが。

「早くねぇだろ？さっきの鍛錬は休憩とは言わねぇし」

「鍛錬という名の休憩なのでは…総長、楽しそうでしたね」

「お前が戦ってるのを見れたからな。近接戦闘が苦手は嘘だろ」

「苦手ですよ。何言ってるんですか」

総長のスケジュールは、任務に1日を費やす日、もしくは、鍛錬と書類仕事を交互にこなす日の2択が多い。私は後者のお手伝いだ。

やっぱり参謀総長という役職はとてつもなく重大なお役職な為、任務となると、毎度大きな出来事に出向いている。

そんな中、私にお土産を買ってきてくれてた訳なのだから、変な人だ。

「あー、もうダメだ、集中出来ねぇ」

「何か飲み物を用意しましょうか？」

「そんなんじゃ納得出来ねぇよ」

「…何をお望みで？」

私がそう聞くのを知っていて、この人はまた意地悪そうな顔をする。

「なんか作ってくれよ。なんでもいい」

「…そう言うのが1番困りますね。食べに行こうならまだしも、私が作るんですか」

「コアラから聞いたんだよ。お前の作った料理が美味かったって」

「まぁ、ちょっと自信はありますけど」

ふふん、と鼻を鳴らせば、総長は一瞬ぽかんとして、それから大笑いした。