ポートマフィアに入社してきたのは、川端康成の孫でした。

初任務！？　Part１！ ページ21

「何かお困りのようだね？」
「だ、太宰………っ！？」
「こうなることを、森さんはあらかじめ予想していたようだけれど。」
「な……っ！」
「どれ、見せてみてよ……ああ、ややこしいタイプだね、こりゃ。」

如何したものか―――と頭を捻らす太宰を、椿は見やる。

(襲われると思ってましたけど………。やるときはやるんですよね、太宰さん。)

「ああ、せっかく椿ちゃんがいるのだから、椿ちゃん、君が中也の加護をしながら、前線を押し上げていくんだ。中也の加護ぐらい朝飯前だろう？」
まあ私には敵わないけどね、とウインクしながらつぶやく。
(まったく顔は良いんですから……。)
はぁ、とため息をつく。しかし、太宰さんの策が１００％信頼できるのも、私が太宰さんより劣っているのも、事実。

「んで、汚濁は危険だから、重力操作で何とかなるよね？敵の方に異能力者はいないようだし。」
ペラ、と資料をめくりながら太宰はニヤニヤしながら作戦を練っていた。

「太宰さん。」
「ん？何だい椿ちゃん。やっと心中してくれる気になったかい？」
「い、いえ、そうじゃないんですけど――――何でそんなニヤニヤしているんです？」

「なんでだろうねぇ―――――


マフィア(あの頃)の血が蘇るんじゃないかな。」

「っ！」
私は太宰さんが吐いた言葉に驚いているのではない。

とても哀しみの籠った目をしていたからだ。

「さあて。人質もいるのだろう？早めに行かなくちゃ。」
「だが、太宰。こっちはアジトの場所が――――ぶわっ！？」
顔にバサッと資料が落ちて来る。『ナイスヒットー』と太宰が呟いた。
「なんで、こンな物が――――」

「探偵社を舐めちゃいけないよ、中也。」

「何！？」
「こっちもそちらの敵さんを探していたところでねぇ……。居場所を先に私が調べをつけて、居場所を突き止めた。」
「ってことは、手前は俺たちマフィアがこうするということもわかって―――。」
「もちろん。」

驚く中也を振り返って、太宰は叫んだ。

「さあて、人救いに行こう！！」

＜あとがき＞
ぶん殴られそうだな(笑)
どうも紫吹桜です！
いや〜〜〜;つД｀)。
寝るね。やっぱり体力が…
寝ます。じゃね。バッハハ〜イ！

任務遂行！→←いざ、初任務！　Part２！

• 金　運: ★☆☆☆☆
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