新しき卵の行方は。 ページ16
「―――あの後、軍警やら市警やらの人たちが銃撃を聞いた市民の通報を聞きつけて、私と、私の膝の上で気持ち良さそうに赤い花を咲かせた、御祖父ちゃんがいたって訳です。」
「いいなぁ〜。銃殺は嫌だけど、死ねるのはいいなぁ。」
太宰がふと呟くと、
「ああ!?今ここで首根っこ絞めてやろうか!?」
怒り心頭になった国木田が首を絞める。
ぽっきん、と軽やかな破砕音が聴こえた。
太宰がこれまた嬉しそうな顔をした。
「ふう〜ん。で、その後はどうしたの?」
ぽきぽきと自分の首の骨を治し乍ら、太宰は聞いた。
「あの後は、御祖父ちゃんから引き継いだ異能力を、さらに磨くために、生前御祖父ちゃんが使っていた練習場で異能力の練習をしました。」
そして、今年の春休み、公園で練習をしていた時。
「君、若しかしてだけど――――異能力者かい?」
何人もの影を背負ったような―――人物が、私の目の前に現れた。
「其れ―――森さんだね?」
妖艶な笑みを浮かべられて私は頷いた。
「ええ…。そうです。」
「――――んで、康成の死後に、中也が幹部として任命されたんだよねえ。」
「えっ、そうなんですか!?」
「然もね、当時の康成ったら―――いだっ!」
「其処からの話は僕にさせてくれよぉー!言い忘れてたんだけどねぇ、僕が幹部してた時、其の幹部補佐はAの御祖母ちゃんなんだよ。」
「ええっ!?みすゞ御祖母ちゃんなの!?」
「そうそう。ポートマフィア最大の恋らしいよ。まあ私はポートマフィアにいたはいたけど、まだ物心ついてなかったからねぇ、覚えていないのだよ。ねえ中也。」
「俺に振るな糞太宰。」
「其れより御前等。好い加減にしないと通報沙汰になるぞ。」
「えっ、あっ、すみません!あ、差し入れと云っては何ですけど……。」
おずおずと私はクッキーの袋を社長に渡す。
「皆さんで食べて下さいね!」
春の陽だまりのような笑顔で笑う。
「何で敵が差し入れしてンだよ……。」
と呆れたように言った。
「じゃあ、皆さん!さようなら!椿ちゃん、行こ〜。」
「私にもクッキー下さいー!」
「あ、椿ちゃんにはねぇ、ミルククッキーだよ。帰ったら焼いてあげるから一寸待ってて。」
二人できゃあきゃあ云いながら非常階段を駆け下りていった。
「ンじゃ、俺も帰るわ。」
「うん、さっさと消えて。ちびマフィア。小さい癖にさっきから妙に視界に障る。」
「ああ!?好い加減にし……うおっ!?」
「もう!だめです!御祖父ちゃんも行くよ!」
「騒がしい奴らだったな…。」
国木田が独り呟いた。
文字数。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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氷華 - 私も苗字 川端ですwそれと凄く面白かったです! (2017年8月16日 18時) (レス) id: e6aa3dfd58 (このIDを非表示/違反報告)
中也好きの引きこもり - 投票させていただきますー!私は、与謝野先生と、太宰さんだと思います。椿ちゃんが襲われそうなので与謝野先生装備で。みたいな。 (2017年6月28日 18時) (レス) id: c997c1224a (このIDを非表示/違反報告)
葉桜@中也LOVE - 投票いいですかー!?私も太宰さんだと思います!もう一人…武装探偵社だから…女の子が拉致られてるから、安全で……国木田君。。。?わかりません! (2017年6月28日 17時) (レス) id: c997c1224a (このIDを非表示/違反報告)
蝶々は美しく - 投票いいですか?たぶん太宰かなと思うんですが。もう一人はわかりません。。。 (2017年6月28日 17時) (レス) id: c997c1224a (このIDを非表示/違反報告)
美咲紀(プロフ) - 紫吹桜さん» えこひいきちゃうもん! (2017年5月27日 4時) (レス) id: 6b50a79157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫吹桜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nijinosora/
作成日時:2017年5月17日 21時