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『たしぎちゃん！！！』
私は方向を変え剃を使って移動し、たしぎを押し飛ばした。
ドンッ！！
後ろで銃声がした。
肩が、熱い。
ﾀｼｷﾞ「…っAさん！！」
やらかした。たしぎを庇えたからいいものの、肩に銃弾を食らってしまった。
ドンッ
続けざまに左足にも銃弾が撃ち込まれる。
『う"ァ…！！』
足に撃たれた銃弾がふくらはぎを貫通した。
痛みに耐えられず膝をついてしまう。
うずくまる私に駆け寄ってきたたしぎ。
肩と足から血を流す私を見てたしぎは刀を構えた。
ﾀｼｷﾞ「よくもAさんを…！」
『たしぎちゃん…だめだ…！たしぎちゃんじゃそいつには敵わない！！』
今のたしぎじゃニコ・ロビンには勝てない。
それでもたしぎは何度も立ち向かっていった。
ﾛﾋﾞﾝ「何度向かってくれば気が済むの！？」
私が動けない間にたしぎの足が折られてしまった。
ﾀｼｷﾞ「ああ！！」
『たしぎちゃん！！このやろっ…！』
足や肩の痛みを一時的になくし無理やり動く。
ﾛﾋﾞﾝ「肩も足も撃ち抜いてるのにどうして動けるのよ！」
剃でロビンに近づき鳩尾に拳を入れるが、力がうまく入らない。血が足りない。
今も血がダラダラと流れ続けている。
ﾛﾋﾞﾝ「…げほっ…邪魔を…しないでと言ったでしょ…！」
『その人はこの国に必要な人だ…！離してもら……』
私はそこで気を失ってしまった。
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嫌な気配がして目が覚めた。
ﾀｼｷﾞ「あ、Aさん…」
横にはたしぎがいて、私の手当てをしていた。
上体を起こし、周りを見る。
そして、クロコダイルの姿を見つけた。
ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「クハハハ…無様なものだなァA…」
『クロコダイル……』
クロコダイルは笑いながら、私のもとへ歩いてくる。
胡座をかく私の顎を、左手のフックですくった。
ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「お前、今の状況に満足しているか？」
『……』
無言を貫き通す私に、クロコダイルは話を続けた。
ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「おれはお前をかっているんだ。どうだ、おれと来ないか？」
私は顎の下にあったフックを弾きながら答えた。
『…誰がお前なんかに着いていくか』
ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「ハハ…残念だ。だが、おれはお前を諦めねェぞ、A」
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作者名：あおい | 作成日時：2022年8月24日 17時
