自由な正義をⅡ【ONEPIECE】 (ページ29)

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ﾋﾞﾋﾞ「どういう意味…！？」

ビビもルフィもクロコダイルが言ったことを理解出来ていない。

ﾅﾐ「…まさかあいつ」

理解出来たのは私やナミくらいだった。

クロコダイルは右手の上に小さな"砂嵐"をつくり、ニッと笑った。

その行動でやっと理解したビビとルフィ。

ﾙﾌｨ「お前がやったのか…！！」

クロコダイルという男はどこまでも外道らしい。

絶望した顔でビビが呟いた「殺してやる」の一言にクロコダイルは高笑いをして、部屋から続く廊下へと歩みを進めた。

床から水が溢れだしてきているのが見える。

ｳｿｯﾌﾟ「このままじゃ部屋が水でうまっちまう！ビビィ！助けてくれ何とかしてくれ！！あと一時間の命なんておれはヤだぜ！」

ｿﾞﾛ「騒ぐなてめェは…」

ｳｿｯﾌﾟ「バカ野郎これが騒がずにいられるか！死ぬんだぞ放っときゃあ！わかってんのか！？」

ウソップがぎゃあぎゃあ騒いでいる。

じっとしていられないのもわかるが、今は静かにしておいてほしい。

そう考えているとビビが覚悟を決めたように自身の武器を振り回したが、すぐに下ろしてしまった。

もうクロコダイルを殺らなければいけないことくらいわかっているだろう。

でも、１人の力ではどうしようもできないと諦めてしまった。

ﾙﾌｨ「ビビ！！！」

クロコダイルの背を見て唇を噛み締めるビビにルフィが大声で叫んだ。

ﾙﾌｨ「何とかしろっ！！おれ達をここから出せ！！」

ﾋﾞﾋﾞ「ルフィさん…！」

まだ声の聞こえる場所にいたクロコダイルが、あくまでも他力本願なルフィを笑った。

ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「クハハハ！ついに命乞いを始めたか麦わらのルフィ！そりゃそうだ死ぬのは誰でも恐ェもんさ…」

ﾙﾌｨ「おれ達がここで死んだら！！誰があいつをぶっ飛ばすんだ！！！」

ルフィの言葉にクロコダイルの雰囲気が変わった。

ｸﾛｺﾀﾞｲﾙ「……自惚れるなよ、小物が……」

ﾙﾌｨ「……お前の方が小物だろ！！！」

ハッキリと言い切ったルフィ。

私は思わず笑ってしまった。

『アッハハハ！！確かにな！お前の方がよっぽど小物だ、クロコダイル！』

ナミとウソップがこれ以上煽るなと私を掴んで懇願してくる。

だがもう言ってしまったものは取り消せない。

とことん煽ってやろうじゃないか。

そんな私やルフィの態度が気に食わなかったのだろう。

指を鳴らしてバナナワニを一匹、部屋へとあげた。