壁 ページ7
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「ふふっ。怒ってるAもいいね」
「何言って……」
「壁がなくなってきた感じがして嬉しいんだよ」
櫻井はほんとに嬉しそうに目尻にシワを作る。
「ずっとよそよそしかったじゃん？
近付いたら逃げるみたいに離れるし、触れたら泣きそうな顔になるし。
俺さ、Aは男に慣れてないんだと思って、悶々としながらもちょっと嬉しかったりして」
櫻井が思い出したのか、俯いて柔らかく笑った。
「色々とすれ違いを頭で整理してたらさ、Aって俺のことすげー好きなんじゃね？って結論になって」
「はっ？！」
「だって、彼女がいると思ってたのに諦められなかったんだろ？
どんだけ最低な男なんだよ、俺。
でもそれでも好きだった？」
「…………言わない」
どや顔の櫻井が憎たらしいのにかっこいい。
「ぶっ。頑固だな、お前」
櫻井は、わははっと豪快に笑いながら抱き寄せてる私の頭を雑に撫でる。
「いつまでそんな調子でいれるかな」
「ん？」
「俺の部屋がいい？」
「えっ？！」
「ベッド買いなおさなきゃ狭いよなぁ。
てかさー、寝室１つにしない？」
「待っ……」
櫻井の目が真剣で、やだ、とか待ってなんて言えない。
固まってる私の耳を櫻井が優しくいじる。
「逃がさないって言ったろ？」
櫻井の息がふわっと耳をくすぐると、過剰に身体が反応してしまう。
ずっと熱く、火照りがとれないのは、ドキドキしているせいだ。
「やっ……」
「やだ？ほんとに？」
櫻井の眉間にシワが寄る。
でも口許はにやついていて、指先は服の中に滑り込んできている。
「櫻井っ……」
「Aさぁ、いつまで俺のこと名字で呼ぶつもり？
えっちの時に名字はさすがにさぁ……」
「ひゃっ！」
櫻井の手が胸に触れて、声が出るのと同時に櫻井の腕にしがみついた。
「翔くん？翔ちゃん？
翔でもいいけど、どれが呼びやすい？」
櫻井は平然と会話を続けているけど、その間も櫻井の手は私の胸を揉んでいて、櫻井の言葉なんて頭に入ってこない。
「櫻井っ……やっ……」
ぎゅっと櫻井に抱きついたら、優しい声で「うん」と受け止めてくれた。
「掴まってろ」
櫻井が力の抜けた私を抱っこして、自分の部屋のドアを開けた。
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ゆうこ(プロフ) - ありゃや…かずくんもう少し来てほしかったです笑…松本くんも！求めすぎてすみません。楽しかったです。ありがとうございました！ (2020年6月7日 17時) (
レス) id: 3b1910051b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - kanaさんのお話全部面白くて好きです。 (2019年12月10日 12時) (レス) id: 9211634299 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - ともさん» カズくん応援(笑)でも私もカズくんがんばれって思ってます(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - Ninome617さん» ありがとうございますー。内容忘れちゃいますよね。ほんと申し訳ないです。がんばります！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - 咲詩(さきうた)さん» ありがてぇー。ありがてぇー。カズくんをどこまで動かすかがまだ決まらない(笑) (2019年12月1日 14時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2019年8月12日 7時
