流されたい ページ15
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「とりあえず座ろう。
帰ってきてよかった……」
櫻井はスーツのままで、お酒も飲んでないみたい。
「すぐ風呂入れるよ？」
「いいよ！櫻井が先に入って？」
この時間までお風呂にも入らず、お酒も飲まずいたのは、私のために？なんて思ってしまう。
「俺が風呂入ってる間に出ていったりしないよな？」
櫻井が目を細めて私を疑うように睨む。
「行かないから……。けっこう飲んだから眠い」
「なんだよー。一緒に飲みたかったのに」
櫻井が拗ねた口元で優しく笑う。
詮索はしないんだな、とほっとした。
別に松本くんとご飯食べてただけだから、聞かれたら答えるつもりでいたけど、聞かれてもいないのにわざわざ言うことでもない。
「元気ならいいんだ、元気なら」
櫻井がふわっと穏やかな顔になって私を見つめる。
愛おしい人を見るかのようなあたたかな瞳。
「…………心配した？」
「当たり前だろーが！」
「そっか……」
酔ってるせいなのか、自分が甘えたことを言ってしまったことに後から気付いた。
恥ずかしくて、笑ってごまかそうとしたけど、あまりにも櫻井の顔が真剣だったから、それ以上何も言わないでいる。
櫻井が私に優しくするたびに、好きだなって実感する。
どうしようもなく欲しくなる。
ーーーー奪う？
松本くんの声が頭に響いた。
奪えるもんなら奪いたい、なんて今までにない感情だ。
こんなに好きになったのに、櫻井は私じゃない誰かを……。
「……どうした？」
じっと思い詰めたように見上げてたから、櫻井が困った顔をしている。
「…………なんでもない」
「何か言いたそうな顔してる」
櫻井がそっと、恐る恐るという感じで私の後頭部に手を添えた。
「当てようか？」
ゆっくりと櫻井の顔が私の高さまでおりてきて、距離を縮める。
「たぶん俺と同じ。
…………キスしたい……、じゃない？」
少し目を伏せた色っぽい顔と甘い吐息混じりの声。
そんなこと思ってなかったけど、拒否なんてできない。
俺と同じってことは、櫻井は私とキスしたいって思ってるってことで。
そっと目を閉じたら、柔らかい感触を唇に感じた。
優しすぎるキスに泣きそうになる。
嬉しいはずなのに、切り裂かれるくらいに胸が痛い。
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510kana(プロフ) - ミントモモさん» ありがとうございますー！(* >ω<)もうすぐ移行します。準備中です( ´∀`) (2019年6月23日 20時) (
レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
ミントモモ(プロフ) - はじめまして！きゅんきゅんとまりません。あまーい翔くん大好き！続き楽しみです！ (2019年6月23日 0時) (レス) id: 1f277f4269 (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - kazuさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです( ´∀`)あまーいシーンは書いてても楽しいです(笑)あと少しで完結なはず！がんばります。 (2019年6月21日 8時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
kazu(プロフ) - おはようございます。すっごくドキドキしてます。甘ーい甘ーい翔さんでいてくれるかなぁ。幸せ〜。今日もお仕事頑張れちゃう。ありがとうござます！！ (2019年6月20日 7時) (レス) id: 3d79f0a9bf (このIDを非表示/違反報告)
510kana(プロフ) - キミさん» 焦らしちゃってすいません(笑)もう落ち着きましたよー(笑)その先を！ってなるかな(笑) (2019年6月20日 6時) (レス) id: 776df1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：510kana
| 作成日時：2019年4月14日 20時
