最近治安が悪いお客様が多いんだが？

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「むりむりむりむり無理っす…！！！」

何を思って私を召喚しようと思ったのか不思議でたまらんわ！！

「そんなん店長呼んでくださいよ！
そもそも、私より副店長の方が経験値高いんだら『俺が1番上手いんで任せてください』って一言ってお直しできたじゃないですか！！」

なに引き下がってきとんじゃ…！！！
Aさん激おこやで！？？


副店長「めちゃくちゃ怖いんだもん。」

だもん。っじゃねぇよばかやろう！！
てめぇ副店長だろうがぁぁぁぁ！！！
私なんかただの平スタイリストだっつーの…！！
そのお客様も納得するわけないだろ！！
ばか、ほんと馬鹿！！

どんどん口が悪くなるが所詮心の中の心情である。くそが…！！


副店長「それでお客様自身が店で1番ハイトーンカラー上手いやつ誰だ、って今日いるスタッフひとりひとり全員に聞いてって。」

もう尋問じゃん、そんなクレームのやり口初めて聞いたわ。
ヤクザじゃん、そんなんヤクザじゃん。

副店長「で、全員Aが上手いしその手のカラーの顧客が多いって答えて。
じゃあそいつ連れてこい。じゃなかったらスクラップにするって」

え、怖。
それお直しします〜ってレベルじゃなくね？
警察呼ぼうよ。恐喝で対応してもらお、、？

「それもし私も失敗したら即スクラップなんじゃ…？」


え、過去1死にたい。


「この借りはデカイですよ、副店長」


腹をくくろう。人間は皆いつしか死ぬのだ←

とりあえず仕上がった髪色を見てみないとなにもわからない。

お客様のお名前を確認し、
お待ちのお席へ向かう。

「失礼します。三途様、大変お待たせして申し訳ありません！私、AAと申します。」

とりあえず挨拶をして自己紹介。

「今回は大変失礼いたしました、
代わって私がお直しを担当させていただきます。よろしくお願いします。」

謝罪をいれてお客様のお顔を改めて見た。


ぐぁっ………

くっそ美人じゃん！！口元に傷があるけどそんなの凌駕して顔整いすぎでは！！？

男、、の人よな？？

その人は私を見るなり

三途「この髪、1発で直せ。じゃなったらテメェはスクラップだからなァ？？」

と一言。



…ぴぇーーーーーーーー！！！！！


泣く！！これは泣く！！
怖いね、副店長この人確かに怖い……！！


美人の怒った顔がいっちばん怖い！！
どちゃくそにキレてるやんけ！！！

だがもたもたしてたら尚更スクラップへ近道してしまいそうだったので早速お客様の髪の毛の状態を確認する。

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