昨日の青 ページ14
「あ、なべ昼なら会えるってー」
昨日連絡したなべから返信が来た。
「翔太、今日は出勤しなきゃいけない日なのかな。」
「あぁ、そうかもな。」
俺らの職場は週1回以上は出勤しなきゃいけないんだけど、基本的には在宅でいい。
正直、俺にはめちゃめちゃ合ってる。
暇さえあればゲームするし。家からあんまり出ねぇし。
それに比べて、照はアウトドアなほうだけどジムに行ったり、ランニングしたり自分なりに色々してるから楽しそう。
で、なべが昼起きてるってことはきっと出勤しなければいけない日なのだろう。
「絶対遅れてくんなよーだって。」
「はっ、相変わらずだな。翔太は。」
「ふっかさん達おるか〜？」
「あれ、康二？いつの間に入ってきたんだよ。」
「あ、なんや居るやん。」
「康二お前インターホン押すとかないの？」
「え、押したんやけど。照兄達が気づいてないだけやない？」
「え、まじ？全然気づかなかったわ。」
「壊れてんとちゃうか？まぁ、それはええねん。Aちゃん、大丈夫か？」
「うん。珍しくまだ寝てる。」
「そうか、ならええわ。今日連れていくんやろ？Aちゃんのこと。」
「うん。そのつもり。」
きっと昨日お互いに警戒したまま終わっているだろう。康二も含め。
これからは関わっていくことが増えるかもしれないし、余計な誤解はといておきたい。
「時間までここに居ってもええか？」
「別にいいけど。」
「ほな、遠慮なく。」
これは、康二緊張してんな。
人見知り発揮の予感……
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作者名：mariri | 作成日時：2023年3月18日 18時
