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一石十三鳥 ページ14

頼んでいた料理が到着して、銀さんは美味しそうにパフェを口にしている。



銀「あ〜うま。糖分不足続いてたから死ぬかと思ったぜ。」



なんていうか…見た目に似合わずパフェ好きなの、ツボ。



「銀さんって、なんか面白い。」

銀「どこがだ?」

「万事屋って職業な時点でかなり面白い。」

銀「そっからおもしれぇのかよ。」

「あと天パ、面白い。」

銀「それはぶっ飛ばすぞ。」



どうやら触れてはいけない地雷があったらしい。

怒る前に話題変えよう。



「そうだ。だいぶ前にお店来たでしょ?」



銀さんはまた顔をこちらに向けているけど、
今度は申し訳なさそう。



銀「よく覚えてんな。
Aの顔すっかり忘れちまってるわ…すまねぇ。」

「1回話したキャバ嬢の顔いつまでも覚えてる人の方が少ないから。気にしないで。
私だって銀さんの顔忘れちゃってたし。
その時貰った名刺見て、万事屋さんまで行ったの。」

銀「そのおかげで30万円ゲット出来るからありがてぇもんだな。」

「30万円渡すのは1ヵ月後になるけどね。
あそこにいるストーカーを撃退するのが目的なんだから、頼んますよ。」



顎で窓の外を指すと銀さんは見たことの無いくらいのゲス顔になる。



銀「最悪事故に見せかけて殺りゃ問題ねぇだろ。」

「いや、問題大アリなんですけど。」



彼奴が死ぬのは構わないけど、銀さんに罪を着せるわけにはいかない。

それで捕まったら私も胸クソ悪いって。



「あと母親の件も。」

銀「お前ェの母ちゃんいつ来んの?」

「今週土曜、3日後から2週間いるよ…。
この2週間でかなり遊び倒すみたい。」

銀「若ぇな。」

「母親に会う時は覚悟してね。構えといて。」

銀「なんで戦争始まるみたいな物言いになってんだよ。」

「勢いすごいの。
それから結婚前提に付き合ってるって言っちゃってるから将来のことも聞かれると思うけど適当に受け流して。」

銀「Aさんよォ…親を心配させたくないってのはわかるけど頑張りすぎじゃないですか?」

「しょうがないじゃない。」



だって…松田のせいで過去にかなり迷惑かけて、心配もさせてしまったから。



銀「1人の彼氏で、2つの問題一気に解決〜!ってことか。
無駄のない一石二鳥なこった。」

「そゆこと。よろしくね、一石二鳥彼氏さん。」

銀「おうよ。(仮)だけどな。」



悪戯に笑うその顔が、なんだか頼もしく見えた。

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氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー!! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!!頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです!!!!!!更新頑張ってください!応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い!!更新頑張って下さいね!!!!!!! (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2022年7月25日 0時

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