カフェ兼愚痴屋さん。[HxH]

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「タカさん！スプーン忘れてます」






「あ、おう！さんきゅ」




お昼ラッシュが始まり20分程たった。
毎日腐る程に人が訪れてくる。正直に言ってかなりキツイ。
これならまだ念の修行した方がマシである。




だが、こんなの乗り越えずに店長やってられるか。




。




。


「ありがとうございました」



最後のお客さんがいなくなり、2人して一息ついた。



「やべえ、今日はいつもの3倍は来てたぜ」





「分かります、１回気が飛びそうでした」




こうやって二人で共感するのは好きだ。毎日お手伝いを1人のみに来てもらっているのはこれも理由の1つだと思う。




「Aって疲れると言葉遣い荒くなるよな」





え？そうですかね、と笑っていた頃。





リリリ、リリリ




電話の音が鳴った。





「俺出るわ」

タカさんがそう言ってくれるので甘えることに。
受話器を取った音がした。



「もしもし、こちらカフェ［ルトー］でございます！何か御用で……ええ、はい。失礼ですがお名前をお聞きしても？…え？あ、はい代わります」





ん、と受話器を渡された。
自分に指をさして私？と無言で聞くと頷いたので受け取って耳に近づけた。





「もしもし代わりました、
店長のA･ヒルトンで御座います」






『初めまして。ノストラード･ファミリーの者ですが』





？ノストラード。聞いたことない名前だ。
じゃあ初めての方だな。





「ええ初めまして。どのようなご要件でしょうか」



その時。




ガシャンｯｯ。




ガタガタｯ。


というような騒音が聞こえた。誰か暴れてるのだろうか？







「だ、大丈夫ですか？騒音が…」





『え、ええ何とか。申し訳ございません、ボスが暴れておりまして』



ぼ、ボス？尚更分からなくなってきた…。





『ご要件なのですが、お菓子を作って欲しくて』





「それならお安い御用です。何時頃に来られますか？」








。





。

「直接こちらに来て欲しいのです」







…え。

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