心に秘めた君への想い～うらたぬき～ (ページ10)

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Story∮ 8 ∮ ページ10

A Side

...やっぱ暇やな...

そうだ！今度はうらたんが歌ってた『永眠童話』歌お！確かまふが作曲したんだっけ？ま、良いや。なんかすっごいこの曲好きなんだよね～！

［始発に飛び乗って無い知恵を絞って檻の中唱って小さな僕を証明するんだ］

［正解の一つも持ち合わせちゃいなくて誰の席奪って生きてくかなんて怖いよ］

［そう全部知っていたんだ
僕が生まれて身体がうまく動かなくて］

［生を吸い息を吸い込んだって
変わらないんだってわかっていたけど］

［生きていたことすらもいつか忘れて］

［満たされぬ悲しみ世界に溶けるように］

［望まれない物など何ひとつ無い］

［明日を夢見るように瞼の中］

あ～やっぱりなんか好きだな～.°(ಗдಗ。)°.

わーwめっちゃゆっくり歌ってたから家にもう着いちゃったw

鍵開けないとな～

ガチャ

お、開いた開いた～♪

『ただいま～』

誰もいない家に「ただいま」「行ってきます」はいつものこと。

なぜかそういう習慣が身についてしまったw

『とりあえず、買った物を冷蔵庫におさめてっと...今何時だ～？...10時45分か～じゃああと15分はあるから...血のりを用意して...お菓子はここにあるから、あとはメイク道具でと衣装で...』

色々考えながら自室へ向かう。

バタン

今日はハロウィンだから、ちょっとした仮装で皆を驚かせてお菓子をあげようではないか！ということを考えてたから今やってるんだけど...

『おっし！完成！小悪魔ちゃん！どうかな？似合ってるかな～？』

ふと時計を見るともう11時を過ぎていた。

『げっ...やばい！早く自室から出て扉の前に行かんにゃ、皆が来る！！！』

バタンッ！

『はぁ...はぁ...そんなに急がなくたって良かったじゃん...』

そう思ったのもつかの間。

ピンポーン

おぉ...来た...誰だろ？

『はーい、どうぞ～』

？「お邪魔しまー...って...うわぁぁぁ！たっ...助けてえええええええ！」

？「はっ！？えっ...ちょ...って、おわああああああ！」

なんだ...さかたんとうらたんか...

ってか何でお前ら抱き合ってんの？

...ま、いっか。

『Trick or Treat？』

坂田「......」

いや、さかたん、あんた半泣き状態やんけw

『いらっしゃーい』

うら「え...あ...Aか...ビビる...そしてあいにく、お菓子は持ってない。」

『うん、まあそうだろうね。』