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「ざまあないわね」
そう吐き捨ててAは大股でその場から逃げた。
スリザリンチームは鼻血を出してうずくまっているマルフォイを取り囲んでいた。マルフォイ優先のようで、幸いにも誰かがAに掴みかかったり杖を向けてきたりなどはなかったが、憎しみのこもった彼らの視線はひどく痛かった。
ちらほらと他の生徒たちも廊下を歩いているのが見えた。ここははやく去るのが懸命だろう。
「ケイオス！」
大きな声で名前を呼ばれた。
振り返ると、廊下を思いっきり走って追いかけてくる双子____今回は一人だけだった____がいた。
まるで透明な箒に乗っているのではないかと思わせる勢いでこちらにやってくる。
思わずAは走って逃げた。だが、あっという間に追いつかれて捕まった。
「見たか！あのマルフォイの拍子ぬけた顔ときたら！」
随分と興奮した様子でそう叫んだ。
彼はガッチリとAの肩を掴んで正面に向き直ると、今度はゆさゆさと肩を揺らした。
Aの頭はグワングワンと揺れ、目を白黒させていた。
「やるなあ！さすがだぜA！スカッとした！」
「水をさしてしまってごめんなさい」
「そんなこと誰も気にしちゃいないさ！」
いつの間にか、以前とは違いファーストネームで呼ばれていたような気がするが、気にしている暇はなかった。
彼はそのまま言葉を続けた。
「本当に！興奮したなあ！____ああ、君、最高だよ」
彼はニヤッとAに笑いかけ、それに答えるようにAもニヤッと笑い返した。
騒がしくてやかましい人間は苦手だったが、彼に褒められ、笑顔を向けられるのはなんだか悪い気がしなかった。
Aがしたことでこんなに喜んでもらえるなんて、Aには初めての経験だった。
頭を揺らされて乱れた髪を押さえつけながら、Aは尋ねた。
「ところで、あなたはどっちのウィーズリー？」
「こりゃあ失礼、僕は、ジョージさ」
「そう、ジョージだったのね」
「なーんてね、僕はフレッド____ちょっとハンサムな方で覚えてくれよ」
フレッドはニッコリ笑った。思わずAもククッと笑った。
「どっちも変わんないわよ」
「そんなことはないさ！全然違う。見分けられるようになってくれよ！」
「善処するけど、道のりは流そうね」
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
