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ニ階に避難して教科書を探したが、生憎ロックハートの本はすべて一階の目立つところに置かれていたようで見つからず、Aはため息をついた。
Aは柵にもたれかかり、吹き抜けから1階の入口付近で険悪な雰囲気を漂わせている集団に目をやった。
ウィーズリー一家____いつの間にか双子と女の子も増えていた____とハリー、ハーマイオニー、そしてマルフォイとその父親。
マルフォイを見つけたときに働いたAの勘は正しかったようだ。もしあの集団の中に放り込まれていたらと想像しただけでゾッとした。
マルフォイ達はAのことをとんでもなくひどい言葉でなじってくるに違いない。
そんなところを、皆に、特にさっき嘘をついてしまったばかりのウィーズリー夫妻には見られたくなかった。
彼らがどうにか場を収めるまで下には降りないほうがよさそうだと思い、Aはしばらく様子を伺うことにした。
口論が白熱している父親二人の後ろで、フレッドもしくはジョージがジョージもしくはフレッドの顔面を殴るフリをし、殴られたほうがクラクラと倒れ込みワッと泣き出すというくだらないおふざけを披露していた。
マルフォイはそれを見て怒りをあらわにしていたが、父親の話を遮るようなことはできないのでその場でプルプルとしているだけだった。
あの大広間での出来事を____双子にまで広まっていたのか、それともハリーが教えたのだろうか____おちょくっているのだろう。Aは思わず吹き出してしまった。
突然、大鍋が宙を舞い、大量の本がドサドサと棚から落ちていった。
ウィーズリ氏がマルフォイ氏に掴みかかっていた。
Aは思わず「いけ！」と、もちろんウィーズリー氏にむけて声援を送ったがそれがフレッドかジョージの「やっつけろ、パパ！」という叫び声と被り、Aは一人で気まずくなっていた。
「アーサー、ダメ、やめて！」
「お客様、どうかおやめを____どうか！」
ウィーズリー夫人と店員が必死にニ人を止めにかかっている。
そろそろ危ないのではないかというときにとうとうハグリッドが仲裁に入り、一行は店の外へと出ていった。
棚が倒れ、本があちこちに散乱した店内の様子は悲惨だった。
去り際にニ階にいるAを見つけてウィンクを送ってきたのは、一体双子のどちらだったのだろうか。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
