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「ハリー、君、ケイオスと仲がいいのか？」
闇の魔術に対する防衛術の授業中、ロンはハリーの肘をつついて小声で尋ねてきた。
「君があの子と仲良さげに密会してるって噂を聞いたんだ」
「誤解だよ！仲は____ウン、悪くないと思うけど、別に密会なんてしてない！偶然図書館で会っただけだ！」
ロンの視線の先には、つまらなそうにクィレルの話を聞くAがいた。
ロンは 信じられない という顔をした。
「でもあの子はスリザリンだ！それに死喰い人の娘なんだぞ！」
ハリーはうんざりした。ロンは噂や冗談を信じ込みやすい質だったがこれほどとは。
「スリザリンだけどAは結構いいやつだよ。僕のレポートを一緒に手伝ってくれた。マルフォイのことをぶん殴ってたしね」
「A？今Aって呼んだ？おいおい、いつからファーストネームで呼ぶような仲になったんだよ」
そういえばAはずっと僕のことをポッターと呼んでいたな、とハリーは気づき、一方的にそれなりに仲がいいと思っているだけではないかと一瞬不安になったが、そんな隙をロンに与えるわけにはいかない。
本当はみぞの鏡や昨日の図書室での出来事を教えてやりたかったが、Aは嫌がるかもしれないと思いとどまった。
「もう手遅れだ、ケイオスは惚れ薬を使って十六人の男を取っ替え引っ替えしてきたんだ____僕、君が十七人目になってるだなんて、知りたくなかった」
ハリーはもう説得するのを諦めかけていた。
だが隣で聞き耳をたてていたハーマイオニーはロンのその態度を許さなかった。
「ロン！さっきからなんなの！くだらない噂を信じるのはやめなさいよ！見ればわかるわ、ハリーはいつもと何ら変わらない、惚れ薬なんて盛られてないわ。それに、それにあの子はきっと、本当はいい子よ！」
ハーマイオニーの加勢にロンは怯み、ハリーは感謝した。授業中に隣でうるさくされて迷惑だったようだ。
「でもそうね、ハリーがスリザリン生と仲良くするなんてちょっと意外だわ、そんなにあなたと気が合うのかしら？____別にあの子を悪く言おうってんじゃないわよ」
たしかにAのジョークは面白かったし、ノリも良かった。Aと話すのは楽しかった。こんなスリザリン生もいたのか、とハリーは驚いた。
しかしそれ以上になぜだかハリーはAにシンパシーを感じていたのだ。
それがなぜかわからず、結局ハリーはハーマイオニーの質問にうまく答えることができなかった。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
