アシスタント5 ページ5
「へぇ〜!オネーさん手先器用なんだね!ミシンの使い方もとってもお上手ですっ。やっぱりボクの目に狂いは無かった!」
『ありがとうございます。昔から、よく縺れた服とか直してきたんですよ』
乱数さんとの軽い挨拶が終わって、私はミシンと対面していた。
私がどの程度の実力なのかを試すためだ。
私の手縫い、ミシンスキルはA+とそこそこ。
あのきっかけ以降、ずっとこれ一筋だったからね。
これでも廃れてはいない。
「ただ、問題は重要なデザインの方だね……」
『え。何か問題でも?』
乱数さんは明らかに、微妙そうな顔で私の考えたデザインを見つめている。
軽く描いたものではあるけど、これでも自信作だ。
自分の中ではだいぶセンスがあると思ってる。
「……何で和服?」
?
『何か問題……』
「あ!Aの趣味に口を出すわけじゃないからね!でも〜ほら!ファッションには流行が付き物だからさっ」
流行……。
確かにそう言われると、和は今の時代合わない。
でも、でもでも……。
『か、可愛いでしょう?』
「あーやっぱ好きなんだね。和服。幻太郎と気が合いそう」
幻太郎?
「ま、いーかっ。デザイン的にはしっかりポイント掴めてるし!これは案外良い人材かなっ」
案外って……。
良いと思ったから私を雇ったんじゃないの?
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黒羽ひみと(プロフ) - アスカさん» 本当ですね汗。教えていただきありがとうございます!直しておきます。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 451dd01b35 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - すみません。27話から一気に30話になってますよ。 (2019年10月5日 0時) (レス) id: 1b47d3033b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒羽ひみと | 作成日時:2019年8月16日 9時