アシスタント32 ページ34
乱数さんの匂い。
私は、乱数さんに近付いてみる。
すると、なぜか乱数さんは後ろに下がった。
「女の子が軽率に近付いたらメッだよ!」
?
なんだろ。
そういえば今日は香水の香りがしないとは思ってたけど、仕事だからじゃないのかな。
「ふふっ。ねぇAさん」
『?何ですか』
そこからは、幻太郎さんは耳打ちで話し掛けてくる。
紙に混ざった病院の香りと一緒に、怪しげな雰囲気が漂う。
「もし、乱数から面白い匂いがしたら教えてくださいね。……そう例えば、人間とは違う匂いとか」
『人間とはって……』
「はい!というわけで、小生はそろそろ退却しますよ。乱数らしい、面白い子でしたね」
「あっはは!でしょでしょ!だけどねぇ幻太郎」
何を知っているのか、知らないのか。
そもそもこの二人はどういう関係なのか……。
乱数さんと幻太郎さんはお互いに見つめ合う。
「ボク、面白くないことは嫌いって、忘れないでね?」
それに対し、幻太郎さんは特に答えることはなく玄関へ向かう。
だけどふと立ち止まって、こっちを見た。
「そうだAさん。もう一つあなたに教えたいことがあったんですよ」
『……なんでしょう』
「電話をするなら、もっと人のいないところでした方が良いですよ」
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黒羽ひみと(プロフ) - アスカさん» 本当ですね汗。教えていただきありがとうございます!直しておきます。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 451dd01b35 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - すみません。27話から一気に30話になってますよ。 (2019年10月5日 0時) (レス) id: 1b47d3033b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒羽ひみと | 作成日時:2019年8月16日 9時