転生メイドと白尾国【WT】

EP.17 ページ19

私が苦笑いをすると、きりやん様は「あのねぇ…」と言って私の目の前に紙をバサッと突き出した。

その紙には私の身長やらレントゲン写真やらが写っている。採用テストの時に何故か書かされたちょっとした情報プラス私が寝ている間にできる範囲で検査したらしい。


いや許可してませんが？？？

しかし幹部様にそんなこと言えるわけもないので黙ってきりやん様の話を聞く。きりやん様はスーッと息を吸うと、口を開いた。


kr「まずAは腕とか腰とか細すぎ、骨しかないじゃん？しかもその骨有り得ないくらい細いし。それから血も少なすぎ、こんなん重度の貧血だからいつ倒れてもおかしくないよ？しかも何この体重、体型から分かってたけど痩せすぎ、その身長でこの体重は完全アウトです。どうせいつも栄養ゼリーしか食べてないんでしょ？それ、これから禁止ね？？」

『…うｯ…………』



……いや栄養ゼリー美味しいじゃん！！！←そういう問題じゃない

別に拒食症って訳じゃないけど……まあいっかなって★(テヘペロｯｯｯ)


kr「Aはこれから食堂使うこと。…あーでもAが本当に食べたか俺にはわかんないしなあ……」


はい。食べないし行かないつもりでしたが()

きりやん様はあー、んー、でもなーと独り言をもらしながら耳についた機械に触れた


kr「こちらきりやん。Nakamuに話あるんだけど医務室来てくんね？」


きりやん様の声のあとにジジッ……と続いて声が聞こえてくる。


〈今、手離せないんだけどインカムで話せないこと？〉


あれは……Nakamu様の声だ、

きりやん様は「あー、言いたくなかったんだけど…」と頭を搔く

何話そうとしてんだろ()


kr「Aのことで話が((〈今行く！〉……はいはい、w」


え、俺の事かよ まぢか()
てかNakamu様、私の事好きすぎだろ(冗談のつもり)


〈Aちゃん起きたの？僕も行くね〜ん〉
〈俺も行きまーすー〉


少々のタイムラグのあと、Broooock様ときんとき様の声も聞こえてくる。どうやらインカムとやらは幹部様全員に話しかけるものらしい。

本当に便利な世の中ダネ……()

と、みんなぁ〜！
1つ重大なことに気がついたぜ！！

幹部様全員に繋がるということは当然だがこの会話は幹部様全員に、全て聞かれているということで


〈誰Aって〉
〈俺も知らねぇんだけど〉

当然、私の名前を言うと幹部様全員にその名が知れ渡るということである★

どうなるA！←ﾀｽｹﾃｯｯｯ

EP.18→←EP.16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す