検索窓
今日:6 hit、昨日:40 hit、合計:67,716 hit

6.Morning Routine ページ12

Aside

カーテンの隙間から漏れる優しい光と誰かの気配を感じる
それらは、意識が浮上していくにつれて段々と強くなる



まだ寝ぼけている私の頬にひんやりと冷たい手が当たった



太「おはようA、よく眠れた?」



A「太宰さ、、、、」



差し伸べられたその手が逃げないように両手で捕まえる
すると、その仕草に太宰さんが笑った声が聞こえた



太「ふふっ、早く起き給え
でないと、朝食は私が作ることになるよ?」



それはいけない。起きなければ
そう思い、私はまだ眠りを求めている体に鞭を打って起き上がった
そしてそのまま背伸びをする



A「ふぁ〜っ、はぁ〜、、、おはよぉ太宰さん」



太「うん、おはようA」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


太宰さんは朝食は何もいらない派の人らしく、私はいつも珈琲を淹れるだけだ



私は朝は少食だけど、ちゃんと食べる

今日はシュガートーストに蜂蜜を掛けて食べた



太「うわ、甘そ」



A「そうかな?美味しいよ!
太宰さんも食べる?」



太「いや、私は遠慮しておくよ」



そう云って珈琲を啜っていた
美味しいのにぃ、、、





A「太宰さんさっきから何読んでるの?」



太「ん〜?最近ちょっと気になる組織があってね。調べてもらったやつが昨日執務室に置いてあったから読んでいるのだよ」



A「ふぅ〜ん?」



そんなことしてもらってたんだ




太宰さんは凄い人だ
1を知れば10を知る人。私たちなんかよりも遥かに先を見据えている
きっと、太宰さんが目をつけている組織は何かしらあるのだろう



本当に凄い人だ



A「太宰さん」



太「なぁに?」



A「、、、、、ううん、何でもない!」



太「そ」



云おうと思った
'太宰さんは凄いんだね'って
でも、何だか云うのを憚れた
云ってはいけないような気がした
そこに太宰さんの本質があるように思えて、凄いだなんて云えなかった



私は、そんな考えを払拭するために甘いトーストに齧り付いた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そんなこんなで食べ終わり、出発する準備も出来た!
外にお迎えも到着したようだし、出発だ!



太「A、行くよ」



A「はぁ〜い!」




これが私たちの朝のルーティーンである

7.包帯と帽子→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫乃(プロフ) - ぴょんぴょんさん有難うございます!これからもよろしくお願いします! (2022年11月24日 19時) (レス) id: 6ec89759a7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん - すばらしです。夢主の性格がタイプだしだざさんの口調も解釈一致すぎます。最高 (2022年11月24日 19時) (レス) @page6 id: 7c1e9fc614 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫乃 | 作成日時:2022年11月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。