特別な日 ページ38
今日のAはどこか様子が変だった。話しかけてもどこか上の空で…今にも消えてしまいそうで
何か、あったのだろうか…とあれこれと考えるよりも先にオレの身体は動いていた
シ「何かあったなら話、聞くぞ」
買い物という名の任務の為、オレとA以外誰も居ないアジトのソファでぼーっと座っている彼女の顔をのぞき込むと、突然ポロポロと涙を零し始めた
シ「え、ちょっ、A！？！どうした！？」
貴方「しん、たろっ…しんたろぉ」
突然の事で動揺するオレに、ぎゅぅぅ…と効果音がつきそうなほど強く抱き締めてくるAの背中をオレはただ摩ってやる事しかできなかった
＊＊
貴方「ありがとう…もう、大丈夫、だから」
シ「本当に大丈夫なのか？」
貴方「うん…それよりジャージ濡らしちゃてごめんね」
シ「そんなの気にしなくていいって。それよりもAの方が心配だ」
『本当に大丈夫だから』そう言って笑うAは、どこからどう見ても大丈夫な様には見えない
今にでも消えて居なくなってしまいそうなくらいだった
シ「無理に話せとは言わないけどさ…辛かったら何時でも頼っていいんだぞ」
貴方「…え」
シ「オレも、彼奴らもAの味方だから」
貴方「………うん」
『…………………。』
その後しばらくの沈黙。流石にそろそろ気まずい。何かこの気まずい雰囲気を吹き飛ばすようないい話題は…クソ、なんでこういう時に限ってエネやカノは居ねぇんだよ。等と考えると今まで黙っていたAがポツリ、ポツリと話し始めた
貴方「実はね、今日私の誕生日なんだけど…」
へぇ〜今日ってA誕生日だったのか。そりゃめでた………ん？誕生日？…誕生日！？！
シ「は！？！おま、何で黙ってたんだよ！！何も用意してねぇんだけど！？」
貴方「え、あ、いや…ごめん。その事について話そうと思って…」
シ「その事…？」
貴方「私ね、自分の誕生日が嫌いなの。望まれて生まれた子じゃないから」
そう言ったAは笑ってはいたけれど、その瞳に光はなく、どこか悲しげに見えた
＊＊
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (
レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません！その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください！ネタに困ったらレスしてくださいね！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます！またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい！そうです！バッチリです！ (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月将美 | 作成日時：2021年10月11日 18時
