卒業式 ページ31
貴方「あーもう卒業かぁ…早かったなぁ」
シ「卒業できてよかったな、お前」
貴方「いや〜ホント、お世話になりました」
本当にそうだな、と呆れ気味なシンタロー
本日をもって高校を卒業する私達
無理してこの高校に入学した私は、学年が上がる度に留年の危機に直面していた
勿論卒業も危うかった
いや〜危なかった。本当に
それもこれも全部シンタローが勉強教えてくれたおかげだ
感謝してもしきれない
貴方「感謝してるぜ、シンタローよ」
シ「感謝してるなら勉強してくれ」
貴方「卒業式にまで勉強の話しないでよ〜今日で会えるの最後なんだよ？」
そう。今日が最後なのだ
私は家の都合でここから離れた土地に引っ越すことになった
シ「…別に会えない事もねぇだろ」
貴方「え？会ってくれるの？」
シ「…さぁ」
貴方「さぁって…」
別れの時間は刻一刻と迫ってくるというのに
私は伝えたい事が言えないままであった
私の、彼への気持ち。最後になるかもしれないんだから、どうしても伝えたいのに
貴方「あっ、そうだ。写真撮らない？記念さ！
いくよ？はい、チーズ！」
シンタローの了承も得ずに勝手に1枚パシャリ
うん。半目だなコイツ
まぁいいか。これもこれで。シンタローらしいと言えばシンタローらしいし
シ「お前なぁ…勝手に撮んなよ」
貴方「ごめんごめん。あ、写真後で送るね」
…とりあえずやりたかった事1つ制覇
写真撮れてよかった
写真すら撮れてなかったら後悔しまくってただろう
貴方「もうすぐ出なきゃだね」
シ「…そうだな」
ぼちぼちと校舎から出て行く生徒達
校庭に残っている生徒達もだんだんと少なくなってきた
貴方「あ、見て。第一ボタン渡して人いる！いいなぁ〜ああ言うの憧れるなぁ」
シ「…あんなの欲しいのか？」
貴方「…うん。なんか青春！って感じするし」
記念にシンタローのボタンが欲しい
それも私のやりたい事の1つだった
…恥ずかしくて言えないけど
シ「…オレので良ければやろうか？」
貴方「え、いいの！？」
まさかのシンタローからの提案に驚く私
このチャンスは逃すまいとすかさず噛み付く
シ「…別に。もう必要ねぇし。あげる奴もいねぇから。ほら、コレ」
その場で第一ボタンを外すと、手渡しされた
も、貰っちゃった
貰っちゃいましたよ。第一ボタン
貴方「あ、ありがとう」
ヤバい。どうしよう。ニヤける
必死に隠そうと彼に背を向けた
シ「…どーいたしまして」
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (
レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません！その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください！ネタに困ったらレスしてくださいね！ (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます！またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい！そうです！バッチリです！ (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月将美 | 作成日時：2021年10月11日 18時
