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サプライズ 2 ページ28

シ「や、やべぇ!!ケーキ取りに行かないと!」

やっと飾り付けが終わり、パッと壁掛け時計を見るとかなり時間が押していた
現在時刻は4時半

Aは6時頃には帰れるはずと言っていた
椅子にかけてある着慣れた赤ジャージを羽織り、出かける準備をする

大丈夫。今から急いで取りに行って夕飯に取り掛かれば間に合____

貴方「ただいま〜」

玄関から聞き慣れた、愛しい彼女の声が聞こえた
いや、そんなはずは無い。だってまだ4時半じゃ…

貴方「いや〜予定より早く終わって良かった!それよりみてみて〜今回はアッシュ系にしたんだ…って何これ!?ど、どうしたの、これ!」

髪色が変わった上機嫌な彼女の大きな目がより大きく見開かれる

シ「あ、いや、これは…その」
貴方「今日なんかあったっけ?」
シ「えっと…同居1年、目」

どうやら覚えていなかったらしい
『今日だったけ?』とかなり驚いていた

シ「さ、サプライズ…しようと思ってて」
貴方「うん」
シ「でも、段取りが悪いのか、なかなか進まなくて」
貴方「うん」
シ「ご、ごめっ…夕飯もまだ出来てなくて、ケーキも取りに行かないとで」
貴方「うん」

自分の情けなさに涙が出る
そんなオレをAはそっと抱きしめてくれた
ふわりと香る普段とは違うシャンプーの匂いが鼻腔をくすぐった

貴方「ありがとう」
シ「…え?」
貴方「私の為にしてくれたんでしょ?嬉しいよ、ありがとう」

ぽんぽんとまるで泣いている子供をあやすかのように背中を撫でられる

貴方「一緒に準備やろうよ。ご飯も一緒に作ろ?」
シ「え?いや、でも」
貴方「2人でやった方が早いし!楽しいじゃん!ね?まずはケーキ取りに行こう!今から行くんでしょ?」

ほら、行くよ
と手を引かれる

_____あぁ、彼女には叶わないな

明るくて、優しくて
強がりだけど、寂しがり屋で
オレの事いつも大切にしてくれて
好きでいてくれて

シ「A」
貴方「ん?どうしたの?」

好きだ
大好きだ
…愛してる

シ「ありがとな」
貴方「いーえ!どういたしまして」

そんな愛の言葉の代わりに精一杯の感謝述べる
ふにゃりと笑う彼女の小さな柔らかい手を握ると
少し驚いた表情を見せたが握り返してくれた

来年も、再来年も、その先も
ずっとずっとこうしていような
…なんて小っ恥ずかしい言葉は言えない代わりに

彼女の小さな桜色の唇に
そっと唇を落とした

反抗期→←サプライズ



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設定タグ:カゲプロ , シンタロー , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません!その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください!ネタに困ったらレスしてくださいね! (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます!またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい!そうです!バッチリです! (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年10月11日 18時

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