プレゼント 5 ページ17
皆からのプレゼントに涙しながら喜んでいた遥
特に貴音からのスケッチブック
丁度新しい物にしようとしていたらしく『ありがとう』と嬉し涙を流していた
まだ何も描かれていない表紙をめくる彼の目線は、久しぶりにはしゃぎすぎたのか疲れて寝てしまった彼女を捉えていた
遥らしい優しいタッチでスケッチしていく姿は見ているこちらがうっとりしてしまいそうだった
こっそり後ろから覗いていたのがバレてしまい、少し困った様な表情で『貴音には内緒ね』と言うもんだからバラせなくなってしまった
後輩2人も楽しんでたし、勿論私も楽しかった
これで良い年末年始が過ごせそうだな
なんて思いつつ、帰り道
貴音は未だに爆睡中だった為、後輩2人を連れて帰っていた
アヤノちゃんとは先程別れ現在彼と2人きり
結局あの場で渡せなかったプレゼント
渡すなら今しかない
そう頭では分かっているのだが、なかなか行動に移せない
あと数十メートルもすれば別れ道だ
震える唇をなんとか動かした
貴方「あ、あの!シンタローくん」
*
あと数十メートルで先輩との別れ道
小さな紙袋を握りしめながら隣を歩く彼女の様子をチラチラと伺い、タイミングを見計らう
そんな情けないオレの名前を若干声が裏返りなが呼ぶ先輩
シ「はい」
貴方「今日さ、一緒にプレゼント考えてくれてありがとう」
シ「いえ。別にオレは何もしてないっすよ」
何やらもじもじと後ろで紙袋を数回握り直す
その紙袋には見覚えがあった
あの時。オレが自販機から帰る時に店から出てきた先輩とばったり会った時に持っていた物だった
貴方「そ、それでね。その御礼を含めてクリスマスプレゼント、どうぞ」
シ「…え」
目の前に差し出された隠し持っていた紙袋
これ、オレ用のだったの…?
ってきり遥先輩へのプレゼントとばかり思っていたが
シ「あ、ありがとう、ございます」
素直に嬉しかった
先輩がオレの為に選んでくれたプレゼントだ。嬉しくない訳が無い
隙間からチラッと見えたが質感からしてジャージだった
真っ赤ジャージに、腕に白い線が一本
貴方「シンタローくんに似合いそうだなって思って買ったんだけど、好みじゃなかったらごめんね」
"似合いそう"その言葉にピクリと反応する
赤色だなんてそんな服、着た事無かったが今度から赤色も着てみようかな
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ユキ(プロフ) - ☆最高☆ (2022年5月5日 10時) (レス) @page34 id: aab5d4a87b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - _:( _ ́ཫ`):_<尊死 (2022年3月7日 14時) (レス) @page32 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - またリクエストするかもしれません!その時はよろしくお願いいたしますm(_ _)m更新頑張ってください!ネタに困ったらレスしてくださいね! (2022年2月26日 0時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - リクエストに応えていただき本当にありがとうございます!またニヤニヤしながら見てました← (2022年2月26日 0時) (レス) @page30 id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 如月将美さん» はい!そうです!バッチリです! (2022年2月22日 23時) (レス) id: 710a3a49b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年10月11日 18時