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ページ45

コンコン
と控えめなノック音が響く

カ「Aちゃん?朝ご飯出来たって。早くおいでね〜」
貴方「…う、うん」

重い口を何とか開き返事をする
もう朝ご飯の時間なのか。早く起きなければ
そう思うがどうも身体が重い

腰も痛いし脚は上がらないし
少し頭も痛い気もする
それになんだが意識がふわふわする様な…

…熱でも出たんだろうか。食欲もあまりないし
なんとか力を振り絞り、ベッドから起き上がりフラフラとした足取りで部屋を出た

部屋を出て数歩歩いた瞬間ドン、と誰かとぶつかってしまった
まずい。全然前見てなかった。謝らなきゃ…

貴方「ご、ごめ……」
シ「!?あ、A!?わ、悪いな。ぶつかっちまって…ってお前大丈夫か?」

心配そうにこちらを見つめる彼、シンタロー
手に持っているスマホから青い電脳少女のエネちゃんも同様に私の様子が可笑しい事に気がついたようで声が上がる

エ「Aさん…?大丈夫ですか?苦しそうですけど…熱でもあるんじゃ」
貴方「だ、大丈夫」

心配かけまいと無理矢理笑顔を作る
が上手く笑えていなかった様で余計に怪しまれてしまった

シ「どう見ても大丈夫じゃねぇだろ」

ちょっとごめんな
そう言って私の前髪を退かし、彼の冷たい掌が額に触れる

シ「…結構熱いな。おい、熱測るぞ」

額から手を離されるとそのまま手首を捕まれリビングへ連れていかれた



カ「あ、Aちゃんおは…って、え?何でシンタローくんがAちゃんの手握ってるの?」
シ「手じゃねぇよ!手首だ!!…ってそんな事言って場合じゃねぇ」

とりあえずここに座ってろ
と近くにあった椅子へと座らされる
その時にはもう立っているのさえ辛かったから有難かった

シ「体温計ってどこだ?Aの奴熱あるみたいでさ」
カ「え!?大丈夫なの!?」

そんな会話すらだんだんと遠くなっていく
あぁ、私ヤバいのかな
なんか視界もぼんやりしてきたし


しばらくするとシンタローが体温計を持って目の前に立っていた

シ「とりあえず、測れ。オレは薬とか色々持ってくるから」
貴方「あり、がと」

体温計を受け取り脇に挟む
…こんな状態だしかなり高い熱だろう
38度とか?…やだなぁ…皆に迷惑かけちゃう

ピピピピ
と無機質な音が鳴り響く
そっと体温計を見てみると

エ「何度だったんですか…って39.5!?や、やばいじゃないですか!!え、えと…ご、ご主人〜!!」


そんなエネちゃんの声に気づきカノを始めメカクシ団全員が私の周りに集まっていた

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玖瑠実(プロフ) - 毎回シンタローが尊すぎてやばい(*ノωノ)更新お疲れ様です!勉強の息抜きに読もうって思ったら、勉強どころじゃ無くなりました(笑) (2021年6月26日 22時) (レス) id: 0b0a873f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月将美 | 作成日時:2021年4月30日 6時

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