脇目も振らない話 (ページ31)

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夢 2 ページ31

＿＿＿＿＿月日は流れ5年が過ぎた

私は夢を叶えるために海外へ行き、夢への第1歩を踏み出す事ができその場で就職をした

そして久しぶりに帰国、というか
転勤で日本に帰ることになった私

久しぶりの日本に、地元に安心感を覚える
…暫く見ないうちに変わっちゃった所も多々あるけど

あ、あの店無くなっちゃったんだな…
あ、まだあの店残ってる！
この公園懐かしいなぁ〜

なんて地元をキョロキョロと辺りを見渡して探検していると

ドンッ
と誰かにぶつかってしまった
やばい。全然前見てなかった！！

慌てて謝ろうと顔を上げた、その時だった

？「！？A、なのか？」
貴方「…え」

突然私の名前を呼ばれ驚く私
何で私の名前を知っているの？
驚きつつもぶつかってしまった人の顔をしっかりと見る

貴方「しんた…ろ…？」

そこいたのは、私が大好きな彼氏だった如月伸太郎が立っていた

＊＊

その後2人は5年間の月日を埋めるかのようにお互いの今まであった話を語り合った

大学を卒業後、教員免許を取った彼は今は高校の先生をやっているらしい

生徒の話とか学校の話しとか色々楽しそうに話してくれた
私の方も海外へ行って夢を叶える第1歩を進めたんだよって報告したら

『頑張ったんだな』
そう言って優しく頭を撫でてくれた
その優しさがあの頃と変わらなくて
その体温がなんだか懐かしくて。安心できて

…まだ好きなんだなって実感した

シ「あのさ、Aはまだオレの事…好きだったりするか？」
貴方「…え？」

あまりにもタイムリーな質問に驚き隠せない私
なんで、なんでそんな質問するの？

シ「オレさ、本当はあの時Aと別れるのすげぇ嫌だった。遠距離恋愛でいいからずっと、ずっと恋人でいたかった。Aの彼氏でいたかった

でも、夢を追うAも応援したくて。邪魔したくなくて、別れる事を受け入れた

実際海外へ行ってしまって辛かった。苦しかった。別れなければよかった、って何度も思った

だから次会った時はもう絶対に離さないって決めた。Aの側で応援するって決めた

ずっとずっとずっとAが帰ってくるの待ってたんだよ

だからさ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

一呼吸置いて私と向き合う
優しく私の手を取り片膝をつき
シンタローは言ってくれたんだ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿オレと結婚してください

今まで見た中で1番の優しい笑顔で