脇目も振らない話 (ページ27)

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本当の気持ち 1 ページ27

男子生徒「ごめん、付き合えない」
貴方「そっか」

振られた
人生でコレで2度目
でも、そこまで落ち込んでいる訳でもないかった

貴方「話、聞いてくれてありがとう」
男「うん」

その場で男の子とは別れ、取り残される私
すると入れ替わるようにアイツがやってきた

シ「何、また振られたのか？」
貴方「何しに来たの、シンタロー」

コイツの名前は如月伸太郎
私の幼馴染である

シ「今回はどんな奴なのか気になって見に来た」
貴方「最低」

何故かいつも私に構ってくる
正直、やめてほしい

シ「お前、結構面食いなんだな」
貴方「悪い？」

前回告白した人も今回の人も
学校ではかなり評判の良い人だった
確かにカッコイイと思う
都会でブラブラしてたらスカウトされるレベルだ

シ「いや？別に」
貴方「んで？それだけ言いに来たの？」

前回の時もそうだったけど
何故か私の告白現場にコイツは現れる
前回とは場所も変えたのに、なぜ分かるんだ

シ「そうだけど」
貴方「はぁ…あのさ、やめてくんない？ウザイんだけど」

もう少し言い方というものがあるだろう
そう自分でも思うのだが、コイツの前だと調子が狂うのだ

シ「そんな口の悪い言い方だから振られるんじゃねぇーの？」
貴方「シンタロー以外の人とはちゃんと話しますよーだ」

言いたい事と真逆の事を言ってしまう
態度がつい悪くなってしまう
その理由は明確だった