脇目も振らない話 (ページ15)

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誕生日(夢主) 7 ページ15

いや、まさかだよね？

真相を確かめるべくドアの方へ近づく

モ「ちょっとカノさん押さないで下さい！」
カ「え、僕押してないよ？」
キ「おい、黙ってろ！聞こえてたらどうするんだ！」
セ「キド、声大きいっすよ！」
マ「ねぇねぇ、2人どうなったの？」
ヒ「ちょっとコノハ、こんな所で寝るな！」
コ「…うぅん？ごめん、ヒビヤ」

そんなやり取りが耳に入る
待て待て
どこから聞いてた？いつから居た！？

バンッ！
と思い切りドアを開ける

カ「！！や、やぁAちゃん、ただい…」
貴方「いつから聞いてたの」
キ「な、なんの事だ！」

マ「シンタローがAに告白したあたりぐらいかな？」
セ「マリー！！」

正直にありがとうマリー
どもその正直さが今は辛い！！
恥ずかしい！！ほぼ全部じゃん！！

カ「あ～聞くつもりも見るつもりもなかったんだけどね、エネちゃんがどうしてもって言うからさ」
エ「え？でも皆さんノリノリでしたよね？」
カ「ちょっとエネさん！？」

あぁ、もう、本当恥ずかしい
皆に見られてたなんて
恥ずかしさのあまり顔を覆いその場にうずくまる

カ「まぁまぁ、元気だしなよ。折角結ばれたんだし、それに今日はAちゃんの誕生日だよ？いつまでもウジウジしてないの！」

そう言って私は椅子へと座らせられる

カ「誕生日パーティーはこれからだよ？
まぁ、それが終わったらお二人で暑い夜をお過ごしください」

ニコリと微笑むかノだが、絶対能力使ってやがる

まぁ、でも
たまに、なら
こんな日も悪くないのかな。なんて

いつかこんな日も
『そんな事もあったね』って笑い合える日が来るのかな

未だにエネちゃんにからかわれてるシンタローを見ながらそんな事を思う

シ「A…！！助けてくれ…！」

先程までカッコよかった姿とは打って変わって情けない声で私に助けを求める

貴方「エネちゃん、？やめてあげて…シンタローのライフ0越してマイナスになっちゃう。それに私も恥ずかしい」
エ「えぇ～まだイジり足りないですけど…本日の主役のAさんに免じて今日はこの辺で許してあげます｣

イジり足りないと言いつつも満足そうな笑顔のエネちゃん
そして私のことを見つめて再度ニコリと微笑んだ

その無邪気な笑顔に何か
何か嫌な予感がしたがこの時は気のせいだと思い気にもとめてなかった

私のスマホの着信音や目覚ましのアラームなどの音が全てあの時TVで流された会話になっていた事を私はまだ知らない

＊
6月3日は作者の誕生日でした！