鶴丸国永 ページ5
「ぬしさま、起きてください」
小狐丸を近侍にしてから一週間
「今日は、近侍を決める日でございます」
この日がやって来た。
「ああ、ぬしさま....！今度は一体誰にその体を弄られてしまうのか....小狐は心配で心配で仕方ありませぬ...！！」
『...小狐丸...そういう心配はしなくても大丈夫だから....』
「いいえ！ぬしさまはお優しい上、流されやすいのですから！」
『こ、小狐丸...痛い....』
肩を激しく揺らされ困っていると、後ろから軽く背中を叩かれた。
「よっ、おはよ！」
『お、鶴丸か。おはよ』
「おいおい小狐丸、あんま困らせるなよ？」
鶴丸と小狐丸の会話を横目で見、ポンッと手を叩く。
そして、鶴丸の頭をいつもの様に撫でた。
「おっ？どうした？」
『.....今週は鶴丸を近侍にしたい。いい？』
「...........俺を近侍に？」
本当か？と薄く頬を染める彼に、ニッコリと笑いかける。
嘘なんか言わないよ、と。
「...本当に俺でいいのか？」
『うん。鶴丸がいいな』
「！！...なら、みんなに言ってこないとな！」
鶴丸は嬉しそうに廊下を小走りで去って行った。
その様子を見て、小狐丸はため息をついた。
「ぬしさま....何故鶴丸なのですか？てっきり一期一振を選ばれるかと....」
『最初はそう思ってたよ。.....けどさぁ、あんな期待した目で見られたら言わざるを得ないっていうか....』
小狐丸と話しながらも、私をチラチラとみていた鶴丸。
私はそこですべてを悟った、というわけだ。
「鶴丸は危険なのでは....」
『アンタに比べたら平和だわ。ったく...』
一番ヤバイのは三日月か長谷部だけども....。
「おーい！皆に伝えてきたぜ」
『！ああ、ありがと。大丈夫だった？』
「ああ！三日月に殺気放たれたり長谷部に斬りかかられたりしたけど何ともなかったぜ」
....それ大丈夫じゃなくない？っていうかまたあの二人かい。
心の中でツッコんでる私の腕を引き、ニコニコと笑う鶴丸。
うん、これだけなら可愛い(確信)
「....ではぬしさま、お気をつけて」
『はいよー。...鶴丸。仕事手伝ってくれる？』
「もちろんだろ？きみが望むのなら、何だってするさ」
さっきよりも頬を赤らめ、ふにゃりと笑う。
.....忠実なだけなら良かったのに、なんて
私はわがままなのだろうか。
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
