大倶利伽羅�� ページ18
『大倶利伽羅ー？』
「...何だ」
部屋を覗くと、めんどくさそうに眉間にシワを寄せる大倶利伽羅。
おおぅ...ちょっと傷ついたぞコラ。
「...おい、用件は」
『ああ、ごめんごめん。今からちょっと出かけるんだけど、一緒に来てくれない？』
「何で俺が...」
『お願い！近侍は大倶利伽羅だし、ね？』
「...はぁ。仕方ないな」
大倶利伽羅はため息をつきながら、玄関の方に向かって行く。
ポカンと見ていると、不思議そうな顔をされた。
「....行かないのか？」
『...え？』
「わざわざ俺を誘っておいて、今更止めるなんて言わないだろ？」
『そ、それはそうだけど...本当に一緒に行ってくれると思ってなくて』
「...あれだけ頼んできたんだ。行かないと拗ねるだろうからな」
『私は子供か！』
充分子供だ。
そう言い残し、先に玄関へ行ってしまった。
全く....これでも立派な２０代だつーの！！
『ったく....。....ん？なにこれ』
大倶利伽羅の部屋の机に、開きっぱなしの本があった。
....いや、これは日記か....？
なら尚更見ない方がいいよぁ...。こういうの見られたら恥ずかしいもんな。
私も高校生の時あったよ...あれは未だ黒歴史。
『でもなんかあれだなぁ、大倶利伽羅が日記って意外。...私だけかな？』
審神者に対する不満とか...書いてない、よな？
「あいつ今日マジでうざかったー」みたいな！！
『....あー！一度気になったらもうずっと気になるじゃん！私のバカ！！』
独り言ばっか言ってイタイ子になってるくらいなら、もういっそ見てしまおうか...！？
言わなければ罪じゃない...言わなければ誰も傷つかないから、うん。
『お、大倶利伽羅...ごめん！』
小声で謝りながら、その開いていたページを覗く。
その瞬間、何か違和感がした。
『「今日、あいつは朝から短刀達に抱きつかれていた。」...今日の事？でも...』
「その後、「抱きしめて」と甘えてきた。仕方なく抱きしめてやった。...可愛いな。」
.
.
『私....こんなこと、言ってない....！抱きしめてもらってもない...！！』
一体どういうこと...！？私が二人いるとかじゃないよね...？
私はどうやら、見てはいけないものを見て
気付いてはいけないことに気付いてしまったらしい.....。
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
