覚悟�� ページ44
「...え？主？」
『私は、みんながどうしても嫌だと言うのなら鶴丸とは諦めようと思ってる』
「ホント！？」
『でもな、私は本気で鶴丸が好きなんだ。だから諦めるなんて嫌だ。....だから、お前達にも“本気で”考えてほしい』
私は正座になり、加州に刀を渡すよう促す。
加州は理解出来ていないのか、首を傾げながら本体を渡してくれた。
私は鞘から刀を抜き取り、加州の手にそっと握らせた。
『どうしても私と鶴丸との関係に納得がいかないのなら、私を殺せ』
「.....え？」
一気にみんながザワザワしだした。困惑したように一歩後ろに下がった加州の目を見つめる。
「あ、るじ....なに、言ってんの...？タチの悪い冗談だよね.....？」
『私は言ったはずだぞ。“本気で考えてくれ”と』
「お、おかしいじゃん、こんなの...！何で主を殺さなきゃいけないんだよ！！」
『なら納得してくれるのか？鶴丸と恋仲になることを』
「っ納得出来るわけない！何で鶴丸なの！？俺のこと愛してよ！！」
『そうだろ？なら選択肢は二つしかない』
揺らぎまくっている加州の目を見てはっきりと言った。
『この先、時間をかけてでも納得できるというのなら鞘に納める。どうしても嫌というのなら＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私の首を落とせ』
「....鶴丸は？鶴丸はそれでいいのか！？」
「俺は主の言う事に従うまでさ。ああ、安心してくれ。例え加州が主を殺そうと恨んだりしないさ」
「違う、俺が言ってるのはそういうことじゃ、なく、て....」
『加州、お前に頼んでるのはな...お前がこの本丸の初期刀であり、私のそばに一番居てくれた刀だからだ』
初めてこの本丸に来た時、案内してくれたのも
緊張をほぐす為に笑わせてくれたのも、加州清光...彼だったから。
「....主。俺さ、主が俺以外と結ばれるなんて死ぬほど嫌なんだよね」
『...ああ』
「本当は今すぐ鶴丸を殺したいくらいなんだよ。でもそれじゃ主が悲しむんでしょ？」
『ああ。だから殺すなら私だけだ』
「....ホント、主は最期まで主らしいよね」
加州は刀を上に振り上げ、ギュッと柄を力強く握った。
「俺以外の主になるくらいなら、死んじゃって」
『....ああ
今までありがとう、私の刀達。
色々な思い出をくれて。
大好きだ、みんな。誰が一番とかじゃなく、みんなが大好きだった』
「...バイバイ、主」
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
