不動行光�� ページ36
あれから数十分後、不動は横になって三日月を見つめていた。
三日月はニコリと笑い、不動の元に行こうとした。
「動くんじゃねぇよ。あいつに言われただろ？」
「...どうした？酒が抜けたか？」
「別に。呑むなって言われたから呑んでねぇだけで」
「それにしては随分普段と違うようだが？...主に殺気が」
「主の命令は必ず、だろ？酔ってる場合じゃねぇ」
「まぁそうだな」
雰囲気が少し暗くなったその時、ため息をつきながら主がやってきた。
鳴狐は？と聞くと寝かせた、と返事が返ってきた。
『全く...何考えてるんだ？すぐに止めなかった鳴狐もそうだが、折れる直前まで追い込んだお前もお前だ。そこはしっかり反省しろ』
「だがそもそも真剣で勝負をしようと持ちかけたのはあやつだぞ？手加減をするな、と言ったのも。俺はそれに応えただけだ」
『もしあいつが折れてたらお前はどうするつもりだったんだ？』
「どうする、か」
先程不動に見せた笑顔とは違う、もっと不穏な笑みを主に向ける。
「ちょうどいいんじゃないか？ライバルが減って助かる」
『！！三日月！！！』
「まぁ落ち着け。結果的に折れなかったのだ、喜ぶべきだろう」
『それは結果に過ぎないだろ。お前、最近おかしいぞ...？』
「...誰のせいだと」
三日月はポツリと呟くと、いつもの笑顔に戻って立ち上がった。
「長谷部と明石のことだが...あやつらなら心配は要らないぞ。すぐに戻ってくる」
『何でそのこと...っておい！どこに行くんだ！？』
「部屋に戻る。このあと鶯丸と茶を飲む約束をしていてな。詳しいことは鳴狐に聞いてくれ」
『おい待っ＿＿＿＿＿＿＿＿ああ、もう！』
頭を掻きながら不動の方を向く。
その表情は....ただ、悔しそうだった。何も出来なかったと悔やんでいるようだ。
『ありがとうな、不動』
「別に気にしてねぇよ。...あんたのことだから鳴狐に話聞いたんだろ？」
『ああ...だけど、「話せない」の一点張りで...お供も知らないみたいだし、どうすりゃいいのか....』
.
.
「俺なら知ってるぞ」
突然聞こえた声に、二人共振り返る。
『...何だ、山姥切か』
「俺で悪かったな」
『いやそういう意味じゃなくて...それよりお前、知ってるのか！？』
「ああ、あんたになら教えてもいい。...ただ、一つだけ条件がある」
山姥切は珍しく楽しそうに笑った。
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
