燭台切光忠�� ページ16
「主、一体どこに行ったんだろう？」
「あ？いつものあんたなら秒で見つけんだろ」
「うーん、まぁね。すぐ見つけてみせるさ」
燭台切と同田貫の会話を、息を潜めながら聞く。
二人がそこから去ると“彼”は、ふぅ、と安堵の息を吐いた。
『あ、ありがとう。薬研』
「いや、礼なんて要らねぇよ」
薬研藤四郎。彼は、うちの本丸での数少ないまともな刀。
何とか二人から逃れ、隠れる場所を見つけようとしていた時
たまたま薬研に会い、事情を話すと匿ってくれた、ということだ。
「...！大将、体が異様に熱いが...もしかして、燭台切の旦那に？」
『う、ん...薬、盛られたみたい....』
「なるほどな...悪いが、ちょっと待っててくれるか？俺っちの部屋に、解毒剤があったはずだ。まぁ、毒なんて言ったら大げさだが...。とにかく、それを取ってくるから待っててくれ」
『ああ...』
慌てて出ていく薬研の背中を見送り、布団に潜り込む。
ああ、会ったのが薬研で本当に良かった。
これがもし三日月とかだったら....
.
.
.
.
「みーつけた♪」
『！？うわっ！？え、な、何で、え....？』
ガラッと開けられた襖の先には、ニコニコと笑う燭台切がいた。
た、タイミングェ....。
『ど、同田貫は...？』
「ああ、彼には適当な所を探してもらってるよ。今度はちゃんと、“二人きり”でしたいからね」
『お、おい！来るな...！！』
「全く...ダメじゃないか。薬研くんに匿ってもらうなんて」
『！？なん、で』
私の質問に対し、燭台切はニッコリと笑って私の肩に手を置いた。
「さっきから何度も言ってるだろう？僕は、主のことなら何でも分かる」
耳を舐められ、身体が勝手に震えあがる。
せっかく逃げられたと思ったのにっ....！
「主、他のこと考えちゃダメだよ。僕だけを感じて？」
『い、や...！燭台切！』
「光忠」
『み、光忠』
「うんうん」
満足そうに頷きながら私の頬に触れる。
いや名前呼んだんだから勘弁してくれよ！？
「主。可愛い顔、いっぱい見せてね？」
『ちょっ、や、やめっ』
.
.
〜数十分後〜
「大将！持ってきたぜ＿＿＿＿＿＿＿＿＿って、何で腰押えてんだ？」
『い、いや...ありがとう....』
その後、立てなくなったのは言うまでもない。
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
