無限の未来 15th season (ページ4)

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704話ページ4

【慎太郎】

緑「絞れた？」

「んー、6曲まできた」

Aが出した曲の中でマルがついていたのは、「シルエット」「君は君だよ」「Candy」「キセキ」「恋詩」「someday for somebody」の6曲。

GReeeeNさんのキセキ以外は先輩の曲で、珍しくAにしては、歌いことが定まっていないような感じ。

Aがソロ曲を選ぶ時は、大体いつも高地と決めてるんだけど、高地曰く、Aは歌いたいことがいつも明確。

黄「ん？まだ悩んでんの？」

「んー。どれがいいかなぁって…」

緑「色々あったし、俺はシルエットでもいいと思う」

緑「ただ、Aの場合は…体力的に、ソロはここじゃないとしんどいよね。そうなると…アレンジが必要かもね」

黄「俺も同意見かなぁ。どの曲歌うにしても、その後考えたら、ダンスはない方がいいと思うし」

高地と2人で、出した6曲に対して、どんな理由でその曲を歌いたくて、それならどう演出をするかって、ひとつずつ整理しているA。

でも、どれも思うようにはまらないみたいで、頭を悩ませている。

緑「ねぇ、Aってさ、ピアノ弾けたよね？」

「ん？弾けるけど…」

緑「ジェシーのソロ、ピアノ伴奏でやるじゃん？Aがそれ伴奏して、そのまま弾き語りから始めるとかどう？」

「なるほど…なしではないね」

Aが、ピアノ伴奏をどのくらいで1曲納得のいくまで仕上げられるのか、俺にはよく分からないけど、結構Aはピアノも得意だった記憶がある。

Aの伴奏で歌っているジェシーの姿が、なんとなく俺の中ではイメージができて、いい感じの演出になっているような気がした。

もちろん、Aにとっては準備の期間が大事になってくるから、それが負担になることがあれば、強く押すことはあまりしたくない。

「あ…“オモイダマ”歌おうかな？いま、すごくイメージができたかも…？」

緑「1人で歌うんだったら、アレンジも必要だけど…いけるの？」

「そうだなぁ…。うん！大丈夫！」

緑「本当？無理しない？言いだしたの俺だけど…」

「大丈夫！よーし！やろっ！」

キラキラした目で編曲するAのこの努力が、どうかステージで映えますように。