無限の未来 15th season (ページ28)

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728話ページ28

【ジェシー】

赤「ありゃっ。限界だった？」

夜公演、最後まで出し切って、楽しんではっちゃけていたAは、全てが終わった瞬間、ストンとしゃがみ込んだ。

衣装のまま、しゃがみ込んだAは、もう体が限界だったみたいで、ハァハァと大きく肩で息をしてた。

暗いからよく見えないけど、多分顔色はものすごく悪くて、ギューッと固く目を瞑っている。

黒「やっぱり、あの数値が示してたもんは…間違ってなかったわけか」

「ちょっと、気持ち悪い…」

赤「A、ここじゃぁ寒いし、とりあえず楽屋戻ろう。もうちょっと我慢できる？」

小さく頷くAをヒョイっと抱き上げれば、震える体で、冷や汗をかいている。

そう言えば、Aってごはんちゃんと食べてたか？

そう思うと、昼前のリハ後にちょっと口にしてた程度で、そのあとはずっと眠っていたような気がする。

赤「樹、飴玉持ってない？」

青「んー？おぉ、っと…ちょっと動きすぎたか？」

「楽しくて…ごめん」

青「楽しかったならいいよ。ごめん、飴はちょっと危ないし…カフェオレしかねぇや。とりあえずこれ飲んで」

チビチビとジュースを吸い上げるAは、まだ衣装のまんまで、さっきまでの熱気を纏っている。

だんだん症状も落ち着いて、それでもまだ少しだけ赤く染まったほっぺが、キュッと上がった。

青「ごはん、がんばって食べたのにね」

「んへへ、足りんかったな…。明日は、分けて、たくさん食べんとな」

赤「裏に、チョコレートとか多めに置いといたらいいじゃん！コーチに、食べられるかもだけどね～」

黄「Aのなら、食わねえわ」

Aは楽しそうに、明日はMCでこんな話もしよっか、とか、明日のこの曲はどうする？とか。

ゆーっくり着替えながら、楽しそうに話している。

「明日ジャニーさん見に来るんでしょ？」

赤「あ、A。俺、ソロ曲変えようかと思って」

「んー？」

赤「My Songにしよっかなって」

「ほぉっ！いいんじゃないかな？明日のリハで様子見しよ～」

俺が、これを歌いたいと思ったのは、今日のAを見ていたから。

なんか、Aの今の姿と、自分の作った歌詞が重なったんだ。