無限の未来 15th season (ページ27)

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727話ページ27

【慎太郎】

「アイランドTV！見てくれてます？」

樹「ね！関コレの日さ、ホテルだったじゃん？ジェシー、俺らの部屋に来てずっと久保廉くんの自己紹介見てたよな」

緑「その隣で、AはHiHi見てたんでしょ？」

「うん、そう。HiHiは、更新されるたびに見てる」

MCの中でそんな話をすれば、誘導されて自然と見学席にいるHiHiが立ち上がってくれて、風磨の紹介忘れた話もできたり。

昼公演との合間に、ちょっと酸素下がってたことで心配はしてたけど、思ったよりも大丈夫そうなAに安心して進められる。

緑「北斗ダメだわ、それは3点」

黒「赤点なの？俺」

青「大丈夫。赤点は2点以下」

黒「は？お前学校通ってないの？」

青「え…通ってたよ？知らないの？」

黒「知ってる、同じコースじゃねぇかよ」

俺たちがうだうだ話している間に、Aとジェシーはお着替えタイム。

帰ってきたAは、黄色の目立つ、エイトさんのお下がり衣装。

すばるくんのハットに、錦戸くんのパンツ。
一番目立つジャケットは、安田くんのものだった気がする。

ダボっとしているけど、Aはリメイクをしなかった。

かわいがってもらった先輩たちの意思を継いで、そのまま着たいって。

「ねぇ、私がさ。あのー、涼を可愛がってるのは有名じゃない」

涼「かわいがってもらってまーす！」

瑞稀「僕もでーす！」

「うん。ちょっとライブ中は静かにしようね。マナー大事だから。…でさぁ」

青「いや、嘘でしょ。え？怖っ！」

「いやさ。さっき高校の話してたじゃん、みんなが。ちょうどね、涼と瑞稀が、その高校今年卒業なんよ。ね！おめでとう！」

ありがとうございまーすって大きな声で嬉しそうにこちらに手を振る2人に向かって、同じように手を振り返すA。

ボソッと、私もみんなと同じ高校卒業したかったぁ～って言うAの声は、思いのほか拾われてしまったけど…

黄「でも分かる、だってコイツら、スゲェ楽しそうに現場とか来てたからさ！」

赤「それは、俺も思ってたわぁ～！」

「まぁ、でも私おかげで甲子園出てるし」

黄「うぉい、裏切んな、裏切んな」

何も心配することなんて、なかった。