無限の未来 11th season (ページ41)

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541話ページ41

【樹】

YouTubeの、初めての撮影。

全て、自分たちで進めていく。

企画も、自分たち発信。俺らで動画を撮ったり。

「A、お誕生日席がいい～」

樹「えー、俺の隣じゃないの？」

「みんなが見えた方がいいから却下で」

ちょっといいところを用意してもらって、久々に7人揃ってのご飯。

といっても、撮影なので仕事なんだけど。

青「お前さ、ずっとモグモグしてないで参加してもらえる？」

「これ、おいしぃよ」

青「あ、ホントだ、美味い」

黒「いや、お前も乗せられてんじゃねぇよ」

面白いものができる、直感でそう思った。

カメラを回しているとはいえ、自分たちのスタイルを貫くメンバーを見ていて、そう思ったんだ。

何より、カメラが回っていると感じさせないAの姿。

普段は、多少なりともカメラが回ることに緊張してしまいがちなAが、楽屋かと思うくらいの空気を出していたことに、確信を持った。

黒「こっそりジャニーズショップの店員やる」

「あ！それいいー！Aバイトしたことないから、やってみたい！」

青「確かにね。自分たちでライブやらせてもらってる、グッズの…」

「あぁ～、物販！」

あんなことがしたい、こんなことしたいって出すたびに、Aが誰よりもキラキラした目で、楽しそう！やってみたい！って言うのが嬉しくて、男たちはデロデロ。

PVを作りたいっていえば、どの曲が一番映えるんだろう？とか、SixTONESハウスがやりたい！って言えば、“シェアハウスに残りの人が引っ越して来ればいいだけやん”とか、頭の回転の速いAらしい会話。

黄「Aは、なにがやりたい？」

「んー…なんかみんなで競争したい！運動は、ほぼ…みんなある程度できちゃってカッコいいから、あえて苦手なお勉強とか？」

緑「北斗優勝の未来が見えてるけど？」

「じゃぁ、ほっくんだけはノー勉で。あえて、恥ずかしい姿晒すのもアリじゃない？」

みんな、新しいことにワクワクしていたんだ。

そして、このYouTubeとの出会いが、これからの俺たちを大きく変えてくれることを、この時の俺らはまだ何も知らなかった。