自分のペース ページ46
【樹】
“六石東小学校1年2組担任の川島と申します…”
少し事務所を離れた間に入っていた留守電。
深澤「A、初めての早退？」
青「はい。起きた時から微妙かなって思ってたんすけど、やっぱりしんどかったみたいで…」
阿部「こっちは一旦任せて。早くお迎え行ってあげな？帰り病院寄るなら教えて」
青「すんません、ありがとうございます！」
北斗が入学して6年。
何度もお迎えに来たことはあるから、多分他の保護者と比べたら慣れている方なんだろう。
今年から新しい保健室の先生になったって北斗に聞いてたけど、Aは人見知りしなかっただろうか…入学前にお世話になった養護の先生から、引き継ぎはちゃんとされていただろうか…。
青「こんにちは、田中です〜」
「ぱぱ…」
松島「あ、Aちゃんのお父さん！挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。初めまして。松島聡と申します。今年から六石東小の養護教諭として赴任しました！Aちゃんのことは、前任の先生からよく伺ってます」
青「あぁ〜！いえ、すみません。こちらこそご挨拶できていなくて…」
俺より幾分か年下であろう松島先生は、笑顔の素敵な男の先生だった。
春休み、前任の女の先生とお話しした時には、元々女の人との関わりが苦手なAはガチガチに緊張しちゃってたし、松島先生でよかったかなって。
給食が始まる前に一度お話をってことで、本当なら今週末にお話しさせてもらう予定だったけど…思ったよりもお呼び出しが早かった。
担任の川島先生は、北斗が3年生の時の担任だったからAのことも知ってくれていて、今日の朝からの様子を聞いていれば、ちょっとグズり出すお嬢さん。
青「わかった。もう帰るから。ね？先生にサヨナラは？」
松島「ふふっ。初めてだもんね、ビックリしたよね。またしんどくなったら、いつでも来ていいよ。先生、助けてあげるからね」
川島「お、Aちゃん良かったねぇ。また教室で待ってるから、元気になったらおいでね」
「んっ…。さよ、ならｯ」
環境の変化にはあまり強くないだろうと思っていたけど、本人ももう少し頑張れると思ったのか、悔しくて涙が堪えきれない娘に、子どもなりのプライドを感じた。
あんなに小さかったAが、小学生になったんだもんなぁ。
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しずか(プロフ) - お話書いていただいて、ありがとうございました！かん。さんのお話は、いつも本人の心情や周りの愛情こもった気持ちがとても素敵に書かれているなと思います。これからもお話の更新を楽しみにしています！ (2022年4月25日 22時) (
レス) id: 2e5c54c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - しずかさん» リクエスト、ありがとうございました！なかなか構想がまとまらず、お待たせしてしまってすみません。。。続編にてお話を上げさせていただいてます！リクエストに添えていれば嬉しいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2022年4月25日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ぷりんさん» リクエストいただきありがとうございました！時間がかかってしまいすみません(T ^ T)続編にて書かせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！ (2022年4月16日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ﾎﾟﾎﾟﾝさん» たくさんコメント書いていただきありがとうございます！(；ω；)とても嬉しかったです！また、しれっと公表した2つのお話のつながり、察知して気づいていただけて、ちょっぴりニヤニヤしてしまいました笑 これからも楽しんでいただける作品が提供できるよう頑張ります！ (2022年4月7日 23時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾎﾟﾝ(プロフ) - 長文にて失礼いたしました。これからも楽しみにしています😊 (2022年4月7日 14時) (レス) id: dde2180564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年1月23日 21時
