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【樹】
青「A〜、早くお風呂入っちゃいな。優吾たちが入れない〜」
「このステージ終わったら〜」
黄「A〜、早くしてくれ〜ぃ」
朝方まで咳き込んでいたから回復までもう少し時間がかかるかとは思ったけど、思いのほか酷くならずに済んでくれて、ゲームに夢中なAに一安心。
最近は自分で次々攻略法なんか調べて進めるようになっちゃって、やってる途中に話しかけたら邪魔しないで〜なんて言われたりするくらい。
反抗期真っ只中の北斗と比べてしまえばかわいいもんだけど、2人とも心配な要素があるからと必要以上に手をかけすぎている自覚はある。
北斗は北斗で、葛藤しながらも大人の入り口でどうにか自立しようとしてる時期だし、意識して一歩引いてる…というのはもどかしい父親としての見栄だろうか。
青「ねぇ〜、そろそろ入って？クリアするまでやってたら終わんないでしょう、それで最後」
「えぇ〜、もうちょっとなのにぃ…」
頬を膨らませて文句垂れながらも、クリアできないまま風呂場へ向かった娘は案外素直なもので。
「パパぁ！シャンプーがなぁい！」
青「洗濯機の棚の上！探してみて！」
「もー！最後なくなるまで使ったの誰〜？」
風呂場から大きな声で文句言ってるおませな姫は、しばらく反抗期とは程遠いかな。
Aに俺以上に目をかけてる優吾が風呂場へ足を向けてしばらく、“ここあるじゃん”だの、“あってもここじゃ届かないもん”だのと可愛い会話を聞きながらふと思う。
黄「まだ手のかかる姫だこと」
青「AはAだからいいの」
黄「お、北斗。今A風呂入ってるけどお前どうする？キリついてるんならAもそろそろ出てくるだろうし、俺の前に入りなよ」
黒「…いい。てか落としといて。俺シャワーでいい。ｯ」
青「ちょ、北斗？…ハァ」
黄「あちらも…手はかかるけど、今は手をかけるタイミングではないのかもね」
苦笑いの兄貴の言葉を飲み込んで、過干渉すぎてもね…なんて2人で話しながら、2階の北斗のことは気になって仕方がなかった。
アイツがまだ頼りどころを理解しきれていない、“半分子供”だってことに、まだこの時の俺は気づききれていなかった。
大人のふりした俺だってまだ、父親15年目でしかなかったってのは、言い訳なのかな。
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しずか(プロフ) - お話書いていただいて、ありがとうございました！かん。さんのお話は、いつも本人の心情や周りの愛情こもった気持ちがとても素敵に書かれているなと思います。これからもお話の更新を楽しみにしています！ (2022年4月25日 22時) (
レス) id: 2e5c54c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - しずかさん» リクエスト、ありがとうございました！なかなか構想がまとまらず、お待たせしてしまってすみません。。。続編にてお話を上げさせていただいてます！リクエストに添えていれば嬉しいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2022年4月25日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ぷりんさん» リクエストいただきありがとうございました！時間がかかってしまいすみません(T ^ T)続編にて書かせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！ (2022年4月16日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ﾎﾟﾎﾟﾝさん» たくさんコメント書いていただきありがとうございます！(；ω；)とても嬉しかったです！また、しれっと公表した2つのお話のつながり、察知して気づいていただけて、ちょっぴりニヤニヤしてしまいました笑 これからも楽しんでいただける作品が提供できるよう頑張ります！ (2022年4月7日 23時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾎﾟﾝ(プロフ) - 長文にて失礼いたしました。これからも楽しみにしています😊 (2022年4月7日 14時) (レス) id: dde2180564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年1月23日 21時
