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「お義姉さん！」
姉「Aちゃーん！ふふっ、もう。お義姉さんなんて堅苦しいって言ってるじゃない〜」
「へへっ。でもにぃにしかいないから、ずーっと憧れだったの」
スラリとおしゃれなお義姉さんは私の憧れ。
地元の中学校でも有名なマドンナだったお義姉さんを、まさか自分のにぃにが射止めるだなんて思ってもみなかったけど、2人で並ぶ姿はまるで絵のよう。
蓮が家にいない日は、こうして2人でご飯に行ったり本当のお姉ちゃんのように接してくれる。
姉「蓮くんは？元気？」
「はい、おかげさまで」
姉「今日はね…実は、ちょうどよく報告をしたいことがあって。だから、誘ってくれてよかった〜」
「ん？」
姉「ふふっ…。これ、見てくれる？」
「わぁっ…赤ちゃん…！」
お義姉さんが嬉しそうに手帳から取り出したのは、黒いモヤモヤ写真…エコー写真だった。
実際のものを見るのはこれが初めてだったけど、すぐにわかった。
優しく笑うお義姉さんはまだ目立たないお腹をゆっくり撫でていて、こっちまで幸せになっちゃう。
姉「…北斗がね。心配してるんだ」
「あぁ…」
姉「だからね？ふふっ…お尻引っ叩いてやった！今からそんなこと心配したって仕方ないって」
「ふふっ。にぃに、尻に敷かれてるんだ」
姉「こーら、人を鬼嫁みたいに〜。それにね？もし、産まれて…万が一北斗が心配するようなことがあっても、大丈夫な自信がある」
「えっ…？」
姉「だって、北斗もAちゃんも…とっても素敵な大人になってるんだから。何かあっても大丈夫って、そうやって証明してくれてる人が現に目の前にいるんだもん。だから大丈夫」
お義姉さんはそう言って強く頷いた。
私も、にぃにも、こんな風に愛されて産まれてきたんだろうかって…ママは、にぃにと同じように不安を抱えながらも、それでも勇気を出してくれたんだって気づいた。
「お義姉さん…私も、不安」
姉「んー？」
「ほんとはね…最近、周りの友達にも子どもができたりして、その度に私もいつか…って思うんだけど…。そんな勇気が出せなくて」
姉「…Aちゃん」
“一人で抱えることじゃないよ”
そう言って私の手をとってくれたお義姉さんの手は、とっても温かかった。
二人で食べた昔ながらのオムライスは、優しい味がした。
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しずか(プロフ) - お話書いていただいて、ありがとうございました！かん。さんのお話は、いつも本人の心情や周りの愛情こもった気持ちがとても素敵に書かれているなと思います。これからもお話の更新を楽しみにしています！ (2022年4月25日 22時) (
レス) id: 2e5c54c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - しずかさん» リクエスト、ありがとうございました！なかなか構想がまとまらず、お待たせしてしまってすみません。。。続編にてお話を上げさせていただいてます！リクエストに添えていれば嬉しいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2022年4月25日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ぷりんさん» リクエストいただきありがとうございました！時間がかかってしまいすみません(T ^ T)続編にて書かせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！ (2022年4月16日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ﾎﾟﾎﾟﾝさん» たくさんコメント書いていただきありがとうございます！(；ω；)とても嬉しかったです！また、しれっと公表した2つのお話のつながり、察知して気づいていただけて、ちょっぴりニヤニヤしてしまいました笑 これからも楽しんでいただける作品が提供できるよう頑張ります！ (2022年4月7日 23時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾎﾟﾝ(プロフ) - 長文にて失礼いたしました。これからも楽しみにしています😊 (2022年4月7日 14時) (レス) id: dde2180564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年1月23日 21時
