無限の未来 4th season (ページ34)

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184話ページ34

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数原「なぁ、Aー？今日ランメニューだけやし、お前ちょっと休んどいたら？顔色、結構悲惨ですけど？」

「や…。んー…。いやぁ…」

数原「…ふふっ、なんなん。ほんなら捕食作る時間、先にしたら？で、できたら出てきてくれたらええし。そしたら少しは体、休めるやろ」

「うん…。ほな、そうするわ！」

さすがに抗がん剤を受けた当日は、毎度休ませてもらってるけど、翌日まで影響が出るとなると、しんどいけど練習に行きたい気持ちも強くて。

そんな時はいつも、キャプテンと相談するようになった。

キャプテンも、私がなるべく休みたくない気持ちはわかってくれてるから、無理するなと止めながらも、妥協案を出してくれたり。

そうしてくれるのが、ありがたいわけ。

数原「あ！校内でインフル流行ってるみたいやし…ほんま気をつけや？寮生も、今はまだ出とらんけど、誰が拾ってくるかわからんし…」

「うん、わかってる～」

数原「んじゃ、あとで。待ってるわ」

ちょっとだけ重たい体を起こして、食堂へ向かう。

捕食作って…今のこの体動かすペースで、ランメニュー終わるまでに間に合うのか…？なんて思いながら向かった食堂。

そこには、なぜか1年生の壱馬がダルそうに食堂の隅で寝転がっていて。

「壱馬ー？…え、どしたん？調子でも悪い？」

壱馬「あ…Aさん…っ、ｹﾎｹﾎｯ…」

「…しんどそうやね。どっか痛い？」

壱馬「いやぁ、んー…っ、ｹﾎｹﾎｯ」

明らかに体調の悪そうな壱馬は、小さな声で頭…と呟きながら、少し震えていた。

壱馬の部屋は…数原んところかぁ…。

そんなこと思いながら、いや、私にはさすがに運べないぞって。

“校内でインフル流行ってるみたいやし…ほんま気をつけや？”

ついさっきのことなのに、数原にそう言われた言葉は、全くピンときていなかった。

さっきグラウンドへ出たばかりのキャプテンを、申し訳ないけど呼び戻す。

数原「とりあえず、壱馬は寮監と病院行ってこい。んで、今日は休め。あと、A…。壱馬インフルだったらやばいから、お前、今すぐ手洗いうがいな。何かあったらすぐ誰かに言えよ」

「えっ…あ…」

数原の言葉を受けて、さっき言われたことがようやく頭によぎって…サーっと、自分の血が引くのがわかった気がした。