無限の未来 4th season (ページ33)

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183話ページ33

【照史】

照史「濵ちゃーん？…A、会ってきたで」

濱田「おぉ…どやった…？しんどそうやった…？」

照史「んーん。思ったより、大丈夫そうやったで？普通に元気そうに話もできたし、なんや、野球部の方も頑張れてるみたいやったわ」

そう伝えれば、“よかったぁ〜”って、ただでさえ下がっている肩を、さらに落として安堵する濱ちゃん。

そりゃぁ小さい頃から、誰よりもAを可愛がっていたし、だからこそ、Aが喘息で苦しむ姿も近くでたくさん見てきた濱ちゃんだ。

仕方のないことだったというか、タイミングだったとはいえ、またAがあんな思いをしてしまったってことに、耐えられなかったんやろうな。

濵田「照史…？あんさ…さっき、ジャニーさんには伝えたんやけど…。俺も、日生…出るわ」

照史「えっ…？え、それって…えっ！？」

濵田「ん。あとで、みんなにも話すわ。そのために、時間もらってん。同期が…命がけで、メッセージくれたんや。俺だって、最後まで足掻かな…顔向けできん」

照史「濱ちゃん…」

濵田「諦められへんよ、やっぱ」

正直、100%俺たちが7人で活動できることが確約できるかと言われれば、そうじゃない。

まだ、確約されていることなんて、何ひとつない。

もしかしたら、上手くいったらこのチャンスを掴んで4が7になるのかもしれなくても、4が0になる可能性だって、ないわけではない。

俺たちが背負ってるのは、期待だけじゃないし、チャンスだけでもなく…リスクだって、相当だ。

それでも…。

照史「日生に、賭けようや」

濵田「…照史」

選ばれた側からすれば、リスクしかないのに…って、そんなことも言われた。

言われたけど、そんなもん…クソ喰らえって。

俺ももう一度、腹をくくった。

一度くくったのとは、違う。

4人でやっていこう、やっていくしかないんだ…ではなくて、7人で運命を共にすること。

濱田「俺、もうAのことを悲しませるんは、したくないから。絶対、諦めん。4+3にも…せぇへん」

照史「Aな、もう練習戻ってんねんて。ほんま、強いよなぁ、あいつは…」

濱田「負けてられへんな」

負けてなんか、いられなかった。

そう、俺らは負けたらあかんねや。

辞めていったやつらのためにも、俺らは後ろを向いてはいられない。