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File 3 ページ3

『全参加者のみなさん』

『各自の番号はスターティング・グリッドの番号でもあります
.......公正をきすため』

『10時のスタート2分前までに各自の番号のスターティング・グリッド内にお並び下さい』




アナウンスが流れる。



Aはふわあと欠伸をし、両耳を塞いだ。


それはAの癖であった。

緊張、不安を断ち切る動作、集中を取り戻す動作。



Aの癖を知らないものは、異様な物を見るような目で見ていた。





何秒、何分が経過しアナウンスが叫ぶ。
『スティール・ボール・ランスタート時刻ですッ!!』







それと同時に、空には花が咲いた。


☆☆☆


遂に、スタートだ。

スタートと同時に走り出す。

この距離だ初めからスピードを出す馬鹿は居ないだろう。

『すごいスピードで加速しているッ!』

居るのかよ......


ならば仕方がない。
こちらもスピードを出すしかない。


「聞こえるかい?ブラック」

愛馬、ブラックに話しかける。
ブラックと言っても我が愛馬は白いのだが、まあそれも遊び心だろう。



「一位じゃなくていい。二位か三位の後ろにつけ。」

それでいい。それで十分。

私達はスピードではない、頭を使って行こう。





ブラックはスタミナもスピードも無い。

本来レースになど向いてない馬だ。

ブラックとは10年間一緒に居た。だから分かる、ブラックの長所を。


長所の無いものなんて、存在しない。
「行くぞ、ブラック」




彼らの友情の話はまた今度するとしよう。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

更新遅れてごめんなさい!

これからも2日に1回。
3日に1回のペースになるかも知れませんがこれからも見てくれると嬉しさで舞い上がります笑

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名無しの絵チャ民 - すみませんミスです!最後の男の人は誰なんでしょうね…… (1月9日 17時) (レス) id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの絵チャ民 - えー、 (1月9日 17時) (レス) @page5 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - ぽかりさん» ありがとうございます!!再浮上したので、どうかこれからもよろしくお願いします! (12月23日 23時) (レス) @page5 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり - 合宿頑張ってください!更新楽しみにしてます! (8月30日 16時) (レス) @page5 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペトリ皿 | 作成日時:2022年10月2日 1時

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