【そらる】どうか、俺を欲しがって２

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そらるside



Aが出張中、今どうしてるかなー、大丈夫かなーなんて、考えていたら会いたくなって。


月曜日締め切りの仕事を、そらるさんどうしたんですか！とまふまふに驚かれながら黙々と片付けた。




持って帰ってきた荷物を会社へ送っているらしく、1人で空港の椅子に座って待っていると


「彼方さんっ」

なんて1週間ぶりのAで。


「おかえり。」

せめて荷物を、と思いAからキャリーケースを奪うと2人で駅へと向かう。




思い付きで来てしまったけれど、疲れてるのに俺の家へ誘うのも申し訳なくなってきて。

「彼方さん？」

「わ！あ、疲れてるのに勝手に来ちゃってごめん。なんか申し訳なくなってきた。」


Aは、そんな！わたしも会いたかったので、嬉しかったです！と言ってくれて。

「今日荷物が多くて、家に帰らなきゃいけないので。あの、もし良かったら、遊びにきますか？」


「へ！いいの？」


「片付けしなきゃなんですけど、ぜひ。」

と誘ってくれて、電車を乗り継いでAの家に向かった。



部屋に着いて、片付け片付け！とぱたぱたし終わったAが、夜ご飯何か作りますね！と冷蔵庫を漁り出した。


さすがに出張帰りで疲れているのに作ってもらうのは気が引けて。

「俺やる！Aは休んでて。」

「え！でも、」

と不安そうなAをソファーに座らせたものの、大丈夫か、俺。




「家空けてたので野菜とかお肉とか全然なくて。お買い物行きますか？」

と、結局買い出しに付き合ってもらい、調べたレシピでなんとかスープとパスタ、サラダを作り上げて。



いただきますと口に入れ、美味しい！と言ってくれるAを見ながら、今度Gさんに教えてもらおう。と決めた。




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