【そらる】どうか、俺を欲しがって２

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「A、おはよー！」

幸せだーなんて浸っていたら、いつの間にか会社に着いていて。


「おはよ！」

なーに、顔緩んでるよ！なんかあったでしょ！なんてももかは目をきらきらさせている。



そういえば言っていなかった、と思い彼方さんと付き合うことになったとこそこそ伝えると。

「そんな大事なことなんで早く言わないの！おめでとう！あぁ、わたしまで幸せ！」

自分のことのように喜んでくれて。

良い友達を持って幸せだ、とまた浸ってしまう。


「今度ゆっくり聞かせて！」

今日も頑張ろ！とそれぞれのデスクへ戻る。




それから、出張までにと任されている春夏の企画を進めるため、スクラップブックを捲りながらデザイン画を描いて。

BGMはもちろん彼方さんの曲。



そうして集中していると、もう夕方で。

(Aちゃん、いつものカフェきてー)

と、社長から連絡がきていて、すぐにカフェへと向かうとすでに席に着いてタバコを吸っている。



「コラボグッズ、楽しかったでしょ？」

「へ？」


そんな顔にでていたかな、と心配になっていると。

「売り上げ、1.5倍！良かった〜！」

これ、制作会社さんから。と、売り上げ明細を出して。

「2人とも楽しくやれたみたいだし、次もやるでしょ？」

「次ですか？」

「やりましょう！って言われたから、やるでしょ！」

新規開拓ね！と社長はご機嫌だ。



でも、やっぱり一緒に話し合いながら作ったものが評価されるのは素直に嬉しくて。


ぜひ！と答えて、次はもっといいものを。と自分に気合いを入れた。





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