【そらる】どうか、俺を欲しがって２

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「彼方さん、ご馳走様でした！それにデートも、すごく楽しかったです。」

2人と別れて、彼方さんが駅まで送ってくれると言って一緒の帰り道。



「俺も、楽しかった。たまには外出るのもいいな〜。」

「そうですね。また、どこか行きましょう！」


昨日今日を彼方さんと過ごして、一緒に居てすごく落ち着くひとだと思った。




「Aって今週も夜遅い？」

「前よりは一瞬落ち着くと思うんですけど、多分。すみません。」

今日は会えると言って、当日会えなくなる可能性の方が高いし、ドタキャンなんてしたくないし。

少し寂しい、なんて思っていると。





この前渡した鍵持ってる？と聞かれて。



そういえば返すのを忘れてしまっていたのに、朝彼方さん鍵閉めてくれてたような、


「それAにあげるから。大丈夫なとき会いにきて。」

俺夜更かしだから、遅くてもいいし。なんて少し恥ずかしそうに言う。

「え、」

「俺は毎日来てくれても構わないんだけど、Aの無理のない程度に。」




それから彼方さんは、家に着いたらちゃんと連絡して。と言って駅まで送ってくれて。


(今日はありがとうございました！彼方さんもお気をつけて。)

とお礼をして。

胸の中にしまっておくには勿体無い、ペンギンを撮るかわいい彼方さんの写真もつけておいた。


「かわいい、」

あんな素敵な人が、隣にいることが未だに信じられないけれど。


私も彼方さんのように、素敵な仕事をしよう。明日から、また頑張ろう！と気合いを入れた。



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