素直になれないのは君のせい【月永レオ】 (ページ44)

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構ってあげられるならページ44

なんとなくうたに違和感を感じた。
きっとお互い忙しいから構ってあげれてないんだろう。気を使ってるのか

『うたは何したいの？』

う｢うたはねパパの歌一緒に歌いたいしけーき作りたいの…｣

『じゃあ全部しよっか、レオ家に材料とかある？』

レ｢見て見ないと分かんない｣

『うた。なお〜まずは着替えよっか〜』

それから破天荒な一日は始まった
とりあえず足りない材料は買いに行ったものの子供の行動力の半端なさに負け
余計なものまで買わされた

う｢ママ。まだ混ぜるの〜？｣

『もうちょっと。』

な｢めておきーっく！｣

『いたっ』

レ｢な〜お〜？ママに言うことは？｣

な｢ごめんなさい…｣

『いいよ…ごめんね言えて偉い〜…ちょっとうたクリーム飛びすぎ！』

ケーキやらクレープなんかほぼほぼ作ったことがないのでネットのを見様見真似でやっている

『あとは、飾り付けだけ…』

レ｢灰みたいになってんぞ〜！｣

『疲れる…腕痛い』

う｢飾り付けやる！｣

私がスポンジに生クリームを塗ったので
飾り付けをして完成だ
何で私がこんな目に…
せっかくの休みが潰れるとか思うけど
どうでもよくなってくる

う｢ママできた！｣

『凄いね…！めっちゃのってる…！』

レ｢セナが見たら死にそうだな！｣

『確かに』

お菓子やフルーツがたくさんのったケーキができたケーキをリビングのデーブルにおいた。
またここで異変を感じた
またあの時のだ。
まじやめろっての。

『けほ……っ』

レ｢やっぱりか……A｣

『れ、お……っはぁ、』

2度目は落ち着いた様子で抱き寄せてくれた。
動悸がして息が苦しい

う｢ママ、うたといて楽しかった？うたは楽しかった！うた本当はうちゅーじんにあぶだくしょんされてなくて、家出してきたの。ママ嫌いって言ってごめんね｣

な｢ごめん、ね…｣

『それを言うなら…っ未来のママに言いな…楽しかったよ。』

う｢うん。ばいばい！ママ好き｣

『…また未来で会おうね』

それだけ言い残しては姿を消した
嵐が去っていき、辺りの音が消えた

レ｢俺には何もなしかよ〜？｣

『父親ってそういうものだろ。結局あっちで何があったか知らないけど。』

レ｢そうだな〜。俺はお前がいつもの調子に戻って嬉しいよ｣

『……このケーキどうすんの』

ケーキが残されていたが。ふと板チョコに書いてある文字を目にした

レ｢『ママだいすき♡』だってさ｣

『やだね…今の私は母親じゃないっての』